cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

バスクの旅3・BIARRITZ後編

 
本場のガトー・バスクとガトー・ベレーを食べたい! そんな思いにかられて、はるばるバスクまでやってきたわけですが、いざどこで食べるかという段になると悩むこと悩むこと(苦笑)。 
 トップ写真は、↑ミールモンの「ガトー・ベレー」。バスクはベレー帽発祥の地。帽子に見立てたガトー・ベレーはチョコレートクリームが半ドーム状に盛られたやわらかなケーキでした。
 

 そして、もう一つのケーキは「ガトー・バスク」。ざくざくとした生地の中にはパティスリークリームが詰められています(さくらんぼ入りもあり)。時代に左右されない美学。長い時を経て受け継がれてきたお菓子の持つ力強さ。かみしめるほどに、なつかしいような愛おしいような不思議な気持ちで胸が満たされていくのでした。



 ホテルのマダムが「町一番のお菓子屋さん」と推薦してくれたのは、「HENRIET(アンリエ)」。ビアリッツの海や空ような水色がテーマーカラー。お店には数多くのモダンなアントルメ、そしてチョコレートが並んでいます。
 アンリエのスペシャリテは、「チョコレートのガトー・バスク」。通常は中のクリームだけが違うのですがここは生地もチョコレートに統一。しっとりとやわらかでそしてスクエア型(普通は丸型)。ほかのお店とは一線を画すガトー・バスクでした。


(写真準備中)


 缶フェチ心をゆさぶる「PARIES」の缶入りお菓子。「MOUCHOUS(ムシュ)」とはこのお店の看板でもある「クチビル型のマカロン」のこと。バスク語の「MUS(ムス)=キス」からきているのだとか。バスクカラーである赤と緑の色使いもニクイ。あとで絶対買おう!!そう思っていたのに忘れてしまった後悔の一品・・・(無念)。

 そうそう、「さかなチョコ(勝手に命名)」も人気でした。町で何度も顔を合わせてしまい、ひょ、ひょ、ひょっとしてこいつ人気者なのか??と思いつつ黙殺(ひどい)。でもなんとなく気になる存在..。
 写真は「La Musee du Chocolat (チョコレート美術館)」。バスクはフランスではじめてチョコレートがもたらされた土地。それを紹介するための美術館なんですが、とっても小さくて、いや小さいのはかまわないんですが、微妙になんというかかんというか・・・ごにょごにょ・・・。でも最後にココアサービスがあったのはよかったですねぇ。なかったら私グレていたかもしれません。いやぁ期待が大きすぎたのかな。あはは。力なく笑う・・・。
 でもおみやげ売り場に大好きな「MUSCADINE」(切り株という名のチョコ・白いやつです↑)が売られていてやや気を取り直しました。そうかバスクが発祥だったのかー。これはしっかり習ってきましたので今年の冬に制作しようと思います。ムスカディーヌ。君のことは忘れないよ。mus。

 


 ま、そんなこんなで旅はいつもうまくいくとは限りませんし、おっそろしい失敗が待ち受けていたりもするのですが。。。無事に帰ってこられればオールオーケーというわけでして。。。風がすこーし涼しく感じるようになると、またぞろ旅の虫がさわぐのであります。懲りないなぁ。

 バスクの旅、もうちょっと続きます。