cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

エスプレッソロールとスフォリアテッラ


 今日は、パン屋さんでの実習。イタリアのパン、エスプレッソロールとスフォリアテッラを習ってきました。
 どちらもバターたっぷりの甘いパン。イタリアではおやつというより、朝ご飯としていただくことが多いようです。
 クリームやチョコレートのつまったコルネット、ヌッテッラ(チョコレートスプレッド)をつけて食べるブリオッシュ。私が以前お世話になった2軒のホームステイ先では、スーパーで売っている袋入りのクロワッサンがどさどさバスケットにつまれていて、それを甘いカフェラッテにひたしながら食べるというのが常でした。あのヘナヘナのクロワッサン。なつかしいようなそうでもないような・・・(遠い目)
 そんなわけで、ひとつめはエスプレッソロール。(こんなお洒落なパンあったかいな)。
 基本となるのは、ブリオッシュ生地。水のかわりにエスプレッソ液を使い、中にスノーシュガー(大きめのあられ糖)を混ぜ込んでいきます。この砂糖を使うと、焼き上がった後も形が残っているので、カリっとした食感を楽しめるはず・・・だったんですけれども・・・・。設定温度が高すぎたのか、とけてしまいました。あれま。
 ちょっと残念ではありましたが、エスプレッソの香りがふわーっと漂い、それはそれは美味なるパンでありました。
  
  

 そしてこちらが、スフォリアテッラ(SFOGLIATELLA)。南イタリア・アマルフィの修道院で作られたのが始まりと言われ、ナポリ周辺で古くから親しまれているものです。幾重にも重ねられたsfoglia(パイ生地)がひだのように折り重なり、触れればハラハラと堕ちていくような繊細さ。中にはドライフルーツ入りのリコッタチーズのクリームがつまっています。
 しかし、火の神様から見放されたのでしょうか。ハマグリのようにふっくら焼けるはずがぺっちゃりと。ひょー(呆然)。
 シェフは大変恐縮されていましたが、パンは生き物。何千回とパンを焼かれている方でもこういうことがあるんだと知り、なんだか救われるような思いがしました(比べてはいけないのでしょうけど^^;)。
 そして、スフォリアテッラのひだがどうしたらできるのか。長年の疑問が解けたことは大いなる収穫でした。生地を伸ばす時にオリーブオイルをつかったり、仕上げ方がオレキエッテ(耳たぶ型の南イタリアのパスタ)のようだったり・・・。まるでパスタ!!途中からラビオリを作っているような錯覚を覚えました。 
   
 半日がかりで作った2つのパン。普段の倍の量を打ったので腕がぱんぱん(洒落か?)。温かいカプチーノを飲んでひと息。心は遠くイタリアへ。