cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

Chiacchiere(キアッケレ)

 お菓子教室が終わってホッとしたのか、熱を出しました。約半年振り。まぁ虚弱体質の割にはがんばった方じゃないかと・・・。
 ちょうど週末にTSUTAYAのレンタル料が半額だったのでDVDを大量に借りてきました。ケーキはお休み。部屋にこもって映画三昧です。
 「フーリガン(英)」「ラクダの涙(モンゴル)」「JUMP BOYS(台湾)」「ポビィとディンガン(豪)」「リトル・イタリー(豪&伊)」などなど。フーリガンが、思った以上にいい映画でした。あとJUMP BOYSの最後「夢見る間はつかれない」という言葉。ジーンときました。まだ5本残っているので、今日もゴロゴロすごすことでしょう。


 さて、本日のお菓子は「キアッケレ(写真)」。カーニバルに食べる「揚げ菓子」です。
 「キアッケレ」とは、イタリア語で「おしゃべり」という意味。パリパリ、サクサクと鳴る音がおしゃべりしているみたいに聞こえ、ワインやカフェとともに会話をはずませる小道具として活躍してくれることからこの名がついたそうです。
 ロンバルディア(ミラノ周辺)発祥ですが、フィレンツェではチェンチ、ローマではフラッペ、トリノではブジーエと呼ばれ、春を呼ぶお菓子としてイタリア全土で愛されています。
 先日買ったフィガロのパリ特集にも、似たようなお菓子が載っていたので、イタリアだけではなくフランス、あるいはヨーロッパ各国で食べられているスタンダードなお菓子なのかもしれません。
 基本の材料は、粉、砂糖、バター、卵、オレンジの皮、ラム酒。yahooのイタリア版で検索すると、地方によって、オレンジの皮がレモンだったり、ラム酒が白ワインやヴィンサント、マルサラ酒だったりとディテールは微妙に違いますが、うすく伸ばした生地を、サラダ油(オリーブオイルと半々であげる場合もあり)で揚げ、粉砂糖をまぶすという作り方は一緒です。
 実際作ってみると分かるのですが、手順は手打ちパスタと同じ。たぶん最初はパスタの余り生地を揚げて、粉砂糖をふっただけの子供のおやつだったんじゃないかなと思います。小さい頃、パンの耳をあげてザラ目の砂糖をふったおやつが好きだったなぁ。とこれを食べると思いだすんですよね。マンマの味というのは、洋の東西を問わずどこかなつかしくやさしい味わいがするのかもしれません。
 今回は、オレンジの香りを際立たせるためにコアントロー(オレンジリキュール)を入れました。中に入れるお酒によって合わせるお酒も違ってくるようです。コアントローには白ワインというのが定番のようですが、残念ながらまだ試したことはありません。風邪が治ったらやってみようと思います。ケホ。
   

↓ご興味のある方はレシピもどうぞ


キアッケレの作り方

【材料】


【作り方】

  1. 薄力粉とやわらかくしたバターを手でぽろぽろになるまで混ぜる
  2. グラニュー糖を加え混ぜる
  3. ときほぐした全卵とオレンジの皮、コアントローを加え混ぜる。生地がまとまったらラップにくるんで1時間ほど休ませる
  4. 生地を4等分して麺棒で2〜3mm厚さに伸ばす。パスタマシーンがあれば二番目に薄いところまでメモリをうごかして伸ばす
  5. ラビオリカッター、あるいはナイフなどで適当にカットする。三角やひし形、細長く切って結び目を作ったりと自由に。クッキーカッターで切り抜いてもカワイイ
  6. フライパンに揚げ油をいれ、さっと揚げる
  7. 冷めたら粉砂糖をまぶす 

※ビンなど密閉容器にいれて4〜5日保存可能。