cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

PASTICCERIA LUCA MANNORI

   
 織物産業が盛んなプラートは、フィレンツェボローニャの中間にある町。フィレンツェから電車で20分、ボローニャからは40分ほどで行けます。
 この町の名物は「ビスコッティ・ディ・プラート」とよばれる「かた焼きのビスケット」、でもおいしいのはビスコッティだけにあらず(もちろん買いましたが^^)。この日は、世界一のチョコレートケーキを求めてやってきました。
 お店の名は「ルカ・マンノーリ」。1997年にリヨンの世界お菓子選手権で優勝して以来、数々の賞に輝いてきたのが、写真上の「セッテ・ヴェーリ」。
 鏡のように反射するやわらかなチョコレートの内側は、へーゼルナッツのババロア、チョコレートムース、カリカリのプラリネフレークス、チョコレートスポンジなどなど。チョコレートムースに薄いチョコを何枚もはさみこんでいるので「セッテ・ヴェーリ(七枚のヴェール)」と名付けたそうですが、その口どけもまた羽のように軽やかです。 
      
 
 広い店内には、ケーキコーナーのほかに、チョコレートコーナー、ジェラートコーナーもあり、バルカウンターはコルネットをつまみながら気軽にカフェを楽しむ地元の人でいっぱい。テーブル席も4つほどあったので、ワタシは座ってゆっくりいただきました。(←1時間迷ってクタクタな人-。-;) 
 元々は銀行員だったという「ルカ・マンノーリさん」。その経歴もさることながら、郷土菓子の枠を打ち破った新しいお菓子への挑戦を、ミラノやローマではなくこの小さな町プラートで続けていることに驚かされ、同時に感動を覚えました。 
 プラートは、落ち着いたかわいらしい町。この日は、時間がなくてケーキだけ食べてすぐ帰ってしまったのですが、いつかもう一度たずねてみたいです。    

    



「LUCA MANNORI」:VIA LAZZERINI 2、PRATO 火曜休み (最近ニューヨークにも支店を出したそうです)