Ferrara「市長さんも自転車通勤」

」　フェッラーラの第一印象は、とにかく「自転車が多いこと」です。エステンセ城の塔の上から街を見下ろすと、車は道に数台なのに、道の両脇をそれとは比べものにならないぐらいたくさんの自転車が走っていました（トップ写真・見えにくいかな）。夕方ともなれば、自転車に乗ったまま立ち話をする「立ち乗り族（？）」の輪が広場に広がります。

　パスティッチェリアには、「自転車でカロリーを減らして、ドルチェをもう1個食べよう」なんてスローガンもはられています。ドルチェ１個分を消費するには、いったい何時間自転車をこげばいいんだと、ツッコミを入れたくなりました。

　フェッラーラの自転車台数は１０万台。人口が１３万人ですから、ほぼ１人に１台ということになります。これは、アムステルダムやコペンハーゲンに次ぐ、欧州でもトップクラスの自転車利用率だそうです。市環境局には「自転車課」という部署もあり、市長さんも自転車通勤だそうです。市が率先して、「自転車の街」づくりをすすめていることがよくわかります。