グラニテを食べながら
ショーペロ(ストライキ)でバスも美術館も休業となったチェントロ(街中)は、いつになく静まり返っています。ふと気づけば昨日のシチリアのジェラート屋さんに足が向いていました。(これって帰巣本能?)
ココメロ(スイカ)とリモーネ(レモン)のグラニテ(トップ写真左)を頼み、外の大きな石のベンチに腰掛けます。シャーベットとジュースの中間くらいのとろりとした冷たいグラニテは大人気。その比率は氷7対ジェラート3といったところでしょうか。
店主のアントニオさんは、昨日にひきつづきお店に顔をだし、みなに握手していきます。さすがシチリアーノ。背が高くイケメン(ジェラートには関係ないけどあえて強調したい)、それでいてなんて感じがいいのかしら。
石畳に足をとられながら急ぎ足で歩いてきた道も、座ってゆっくり眺めると、いとおしい顔に見えます。もうすぐこの街を離れるからかな、ちょっと感傷的な気分です。
人は多いし、道は汚いし、騒がしくて、マナーは悪くて、おまけに蚊が多くてと、文句をあげればきりがない。それでもフィレンツェが好き。少し遅すぎたかもしれないけれど、フィレンツェに恋していることに気付いた一日でした。