cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

とろりとろける幸せの味

 6月9日(木)

 今日は、お昼を食べてすぐ、街の西側、ベッカリーア広場にある「dolce e dolcezze」というパスティッチェリアに行ってきました。ここは、トルタ・ディ・チョコラータ(写真)がおいしいと評判で、フィレンツェに来る前から行ってみたいと住所を控えていたお店です。

 駅前から発車するミニバス(A線)に乗って、ベッカリーア広場までは20分ほど。地下鉄がないフィレンツェでは、交通手段はもっぱらバスです。何十本かあるバスの他に、市内の細道を走る4つのミニバスがあって、これを乗りこなせるようになれば、「フィレンツェの達人」といっても間違いなし。8人乗りの小さなバスは、街の細い路地をトコトコと縫うように走っていきます。

 バスにはスリが多いと言われていますが、この8人乗りのバスなら安全。アルノ川やオシャレなトルナブオーニ通り、町の中心のヴェッキオ宮殿などを眺めながら、ちょっと優雅なバスでの市内観光です。

 ベッカリーア広場の停留所に降りれば、目の前に緑色の小さな小さなお菓子屋さん「dolce e dolcezze」があります。お店のウィンドウには、数種類のフルーツのタルトが並んでいて、もう見ただけで、おいしいということを確信。

「dolce e dolcezze」のチョコタルト


       ガラスのはめ込まれた緑色のドア(写真右)を開けると、左手にフルーツのタルトと大小のチョコレートのタルト。右側には、クリームやチョコレートの入ったクロワッサンが並んでいます。

 フルーツのタルトもおいしそうなのですが、やはりここはチョコレートを食べなくちゃ。お昼もかねているので、カスタードクリームの入ったクロワッサン、カプチーノも頼んで、背の高いスツールに腰掛けて待ちます。

 カウンターはとっても小さいので、一緒に行った友達と2人で腰掛けたらスペースは残っていません。後から入れ替わり立ち替わり入ってくるおじさん(なぜかおじさんしかこない!)たちは、カフェを片手に立ち話。

 さあさあ、出てきました噂のチョコレートタルト。固すぎず柔らかすぎず、口の中にとろけていくなめらかさ。甘さの加減もちょうどよく、上質のカカオの香りがフワーッと広がります。