マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
「くるみ割り人形」に「くまのプーさん」、「ピノッキオ」。いつの世もおもちゃの冒険は子供たちの心をときめかせます。でも、彼らが動きだすのは部屋に誰もいないとき。扉の隙間からそっとのぞいても、おもちゃたちは賢くて、けっして動かないのです。
もしも、もしも、生きているおもちゃたちと遊ぶことができたなら・・・。映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋さん」は命を吹き込まれたおもちゃたちが、ジャンプし、おいかけっこをし、そっと抱きしめてくれる。世界に一つしかない夢のようなおもちゃ屋さんです。
舞台は、ニューヨーク。243歳のマゴリアムおじさんが(ダスティン・ホフマン)引退を宣言し、支配人のモリー(ナタリー・コールマン)に店を譲りたいと申し出ることから始まります。引退=この世からいなくなるということ。理由がねぇ。かっこいいんですよ。「昔トスカ−ナであつらえたお気に入りの靴が最後のワンペアになってしまったから」。これはダスティン・ホフマンが言うからキマる。納得してしまう。茶目っ気たっぷりのダスティン・ホフマンにすっかりやられてしまった映画でした。そしておじさんの魔法はおもちゃじゃなくて、本当は人間にかけていたものだったんじゃないかなぁと思うのです。
というわけで、今日のおやつは、「LA CESTA DI GIOCATTOLI」(おもちゃ箱)。マゴリアムおじさんのイメージで、ストライプと水玉のケーキにしてみました。
ムースは三色。上からバニラ、フランボワーズ、ピスタチオムース。ベースはすべてホワイトチョコレート。真ん中のピンクのところにだけフランボワーズの果肉をいれています。今回気にいっているのは水玉部分。なかなかカワイイ感じにできたんじゃないかと思います。試食担当のmarito氏からも「腕をあげたねぇ」と珍しくおほめの言葉をもらいました。言葉と言うのはすごい魔法だと思います。これだけで俄然やる気がでてくるんですから・・・いつももっとほめてほしい(単純)。
マゴリアムおじさんの映画はすでに公開終了となっていますが、9月にDVDが発売されるそうです。余談になりますが、会計士役で出ているジェイソン・ベイトマンが、現在公開中の「JUNO」にも出演しています。見比べると楽しいかも??