cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

歓喜の歌声高らかに

 先月の話になるのですが。映画「バルトの楽園」のロケ地となった徳島県板東に行ってきました。
 
      


 第一次世界大戦のドイツ人捕虜収容所となった「板東俘虜収容所」は、日本で初めて「第九」が演奏された場所として知られています。ずっとタイトルの「楽園」を「らくえん」と読んでいましたが、正しくは「がくえん」でした。な〜る〜。
 当時のままに再現されたという広大な敷地の中には、パン屋をはじめ、肉屋、食堂、新聞印刷所、ビールを飲むパブなどもあり、この中で自給自足の生活をしていたそうです。
 サッカー場もあったようで、ユニフォーム姿でポーズをとっている写真や、ボロボロの布のボールなどが展示されていました。
 映画をまだ観ていないのでストーリーの細かいところはわからないのですが(すいませぬぅ)、この自由な雰囲気が、地元のひとたちとの交流を生み「第九の演奏」へとつながっていったようです。 
 一番興味があった「パン焼き窯」はレンガづくり。神戸のフロインドリーフが指導した本格的なもので、撮影中に薪をくべすぎて、レンガが焦げ、煤がつき、さらに本物っぽくなってしまったとのこと。ここでパン焼いたらおいしそうだなぁ。 
 
  
  
 帰り際、ひょっとして売店にドイツパンがあるかと覗いたのですが、期待むなしく売っていませんでした。代わりにマツケンのうちわとかポスターなどなどキラキラグッズがたくさん。オーレ♪
 写真は、前回製菓学校で習ったドイツ風のゼザムブロート(ごま入りパン)とライ麦パン(クルミ入り)。90年前に日本で最初に作られたドイツパンはどんなパンだったんだろうと思いを馳せつつ・・。  
      
追記:余談ですが、出演者の一人板東英二さんは、ここ「板東」のご出身だそうです(な〜る〜2)。