cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

和ろうそくの町「内子」を歩く


 松山から南へ車で30分ほどの内子町は、江戸後期から明治にかけて「和ろうそく」で栄えた町。古い土蔵や町家造りの家が残る美しい街並みは、「伊予の小京都」とよばれているそうです。

 写真は、大正5年に建てられた「内子座」。今でも歌舞伎やお能が上演されるそうで、磨き上げられた舞台の床はあめ色に光っています。中は見学することもでき、「『奈落の底』って言葉はここから来たんですねぇ」なんて感心しながら、ひんやりと冷たい舞台装置の下(奈落)を覗き込みました。


 通りは、平日のせいか観光客もまばら。学校帰りの子供が駄菓子屋さんで騒いでいたり、縁側で昼寝するネコがいたり、春のうららかな陽射しを背に受けて、ボーっと眠たくなってきます。そうそう、内子は和ろうそくだけじゃなくて、和傘も有名です。「日本っていいなぁ」と思うのどかな午後。

 町を支えてきた「和ろうそく」ですが、現在この技を受け継いでいるのは、「大森和蝋燭屋」というお店一軒のみ。
 生成り色の蝋燭がどんな風にできるのか。その様子を見るのを楽しみにしていたのですが、な、な、なんとこの日はお休みでした。が〜ん!!
というわけで、おみやげは、和ろうそくから急遽「和ろうそく最中」に変更となりました(左上写真)。まあいっか。最中おいしかったし。っていいことあるか〜(涙)。



 帰りは遠回りして、「しずむ夕陽が立ち止まる町」といわれる「双海町」へ。明日はいいことありますように。