一人旅、悲喜こもごも

気楽な一人旅もいいものですが、時折つらいなと思うことがあります。それは食事と移動の時。食事はだいぶん慣れてきましたが、スーツケースを持っての移動は毎回悩みの種であります。

　今日の移動も大変でした。フェッラーラからミラノへ行くには、途中ボローニャで乗り換えとなります。でも、乗り継ぎの電車を待つ間、トイレに行きたいと思っても、そう簡単にはいきません。誰かに荷物を預けることもできず、ジリジリと電車を待つはめに。この暑さなので、水分を控えるわけにもいかず、かといってこれ以上飲むのも危険だし・・・。「電車よ〜、早く（いや遅れずに）来てくれ〜」と祈るばかりです。
　でも、スーツケースに関しては、他力本願ですがなんとかなりました。こういうときのイタリア男性の行動は迅速かつスマート。階段や電車のステップを前に往生していれば、どこからかサッと手がのびてきて、軽々と運びあげてくれます。これには本当に何度助けられたことか。軽く目で挨拶して立ち去るところも心憎い。今までイタリア人のことを「ちょっとおせっかいすぎる」なんて思っていたことを反省。