突然に現れた心なごむ優しい絵

　フラ・アンジェリコの「受胎告知」を見にサンマルコ美術館に。並んでいると聞いていたけど、朝９時に行ったら、まだほとんど人が来ていませんでした。

　中庭を囲む回廊にもアンジェリコの絵が描かれていて、静かな空間に心和みます。石のベンチに座り、鐘の音を聞いていると、フィレンツェにいるんだなぁという実感が・・・。

　階段を上がりきると、「受胎告知」が突然現れます。うす暗い美術館の中で、そこだけ、ぼうっと光がさしているみたい。やさしくて美しい絵です。ウフィッツィやアカデミアほどメジャーじゃないけれど、サンマルコ美術館は素敵なところでした。

　「スカルッツォの回廊」と「最後の晩餐」のある教会も歩いて2，3分。誰もいない教会二つは無料ですが、ほとんど人はいません。受付で名前を書いて、中に入れてもらい、一人でぼーっと過ごしました。