cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

バスクの旅4・BAYONNE編



 さ、バスクの旅も今日で終わり。ビアリッツからバスで20分ほど、山側にあるバイヨンヌにやってきました。海側のビアリッツとはまた雰囲気が違い、城壁に囲まれた静かな町です。
 バイヨンヌは、フランスにおけるチョコレート菓子発祥の地。16世紀後半にスペインからバイヨンヌへと伝わったカカオは、最初は飲み物(ショコラ・ショー)として親しまれ、その後様々なお菓子へと加工されていったそうです。
 写真は,1890年創業の「Daranatz(ダラナーツ)」。ウィンドウに張り付いてため息。ROCHER (ロシェ→岩)、MUSUCADINES(ムスカディーヌ→切り株)、MENDIANTTS(マンディアン→レーズン、アーモンドなどの乗ったコイン型チョコ)など、今に伝わるクラッシックなチョコレートの数々。ピンクに水色に黄色。カラフルなパッケージの数十種類のタブレットたち。あ、あとバイヨンヌといえば、生ハムも有名でして、生ハム型(豚のもも?)のチョコなんていうのもありました。足首に、バスクカラーの緑と赤のリボンが結ばれているところがキュート。


 Daranatzと同じPort-Neuf通りにある「Cazenave(カズナーヴ)では、ショコラショーを飲むのを楽しみにしていたのですが。。。なんとお休みでした。いちおう調べていったんですけどね。臨時休業だったみたいです(涙)。





 気を取り直して、「L・RAUX(LIONEL RAUX)」へ。入り口に輝くコック帽マークの看板は、厳しい審査のある「RELAIS DESSERTS(ルレ・デセール)」のメンバーであることの証。写真↑は「GATEAUX BELET NOUVEAU」(新ガトーベレー)。
つやつやにグラッサージュされたドーム型のチョコレートムースの上には、黒とピンクの「LAUBURU(バスクのシンボルマーク)」。中には、CERISE NOIR (さくらんぼ)のムースが隠れていて、注射器に入ったさくらんぼのソースが別添えされてきます。ハイセンスすぎてドギマギ。こ、これはいったいどのタイミングで。。。注射器片手に緊張。

 

 ↑でちょこっと触れましたが、バイヨンヌと言えば「生ハム」。ガイドブックにでていた「PIERRE IBAIALDE」というお店に行きたかったのですが、ここもシエスタタイムでクローズ(茫然)。
「い、いやでも生ハムはどこで買っても同じ。すくなくともここはバイヨンヌだし」。と無理矢理自分を納得させ、ブランジュリでパンを見繕いお肉屋さんへ直行。「パンにたっぷりはさんでください」と身振り手振りで伝えて、生ハムバゲットをゲット(オヤジ?)。川辺を歩きながらモグモグ。「うみゃー」とうなりました。そのへんのお店でこれだったら、ピエールなんちゃらは、どんだけおいしいのかしらん。
 ショコラショーと生ハム、大きな宿題を抱えたまま、バイヨンヌを後にするのでした。無念。



 でもまたくるー。きっとくるー。(おまじない)