cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

京都ぽんぽこうまかもんの道

「にくの匠 三芳





 京都冬の陣・うまかもん話などを。ぽん(腹鼓)
 まずは「モー(牛肉)祭り」どす。「京都でモー!??」と意外な感じもいたしますが、京都の珈琲屋さんなどでも「牛ヒレカツサンド」の文字が燦然と輝いておりますし、例の「有頂天家族」でも主人公が牛丼をパクつく場面がございまして、京都とモーさん(牛さん)は他県人が思う以上に密接な関係があるのではないか???それに今年は丑年。愛しい牛さんのことをモーっとしりたい!!と お腹の虫とアホの血がささやきかけてきたわけであります。
 しかし二泊しかないということは晩御飯は二回しかないわけで。ここはひとつ慎重に。最近いまいち鈍いアンテナ(失敗例多し)をピクピクさせながら、夜の祇園にビクビクしながら、和牛懐石料理「にくの匠 三芳」さんの暖簾をくぐったのでありました。
 お料理はコースのみとなっていまして、近江牛のランプ、白センマイ、レバーのお刺身から始まり、タンと蕪(かぶら)の酒粕汁仕立て、ホホ肉と九条ネギのお雑炊、しゃぶしゃぶ、ステーキなど全15種類ほど。私はホルモン系が苦手なのですが、ここで白センマイに目覚めてしまいました。そして、やっぱり美味しかった「しゃぶしゃぶ」。あぁ、しゃぶしゃぶ。
 若き店主「伊藤力」さんは六代続く祇園っ子だそうで、お母様やおばあちゃまの時代の祇園のお話に、おいしい梅酒も加わって、すっかりご機嫌さんにさせていただきました。あ、でも京都とモーさんの関係性を聞くのは忘れました。困った狸です。



「天ぷら 松」




 二晩目は「天ぷら 松さん」にて。
 暖簾にも「天ぷら」とありますし、「絶対天ぷら屋さんだろう」「それ以外のものであるはずがない」などと思いこんだ私は実に浅はかでございました。裏の裏の裏の裏の裏。それが京都(ほんとうか)。
 えぇ、結論から申しますと「天ぷら」はたくさんあるお料理の一つのでありました(??)
 いやでも、天ぷらだろうがなんだろうがそんな小さなことはどうでもいいじゃないか。わたしゃ美味しいもんが食べられればそれでいい。そんな心境になってきました。だって、ここまで来たら引き返せない(松尾駅から徒歩20分・車がおすすめ;;)。
 そして、松さんのお料理は不安な気持ちを吹き飛ばす素晴らしいもので、京都のお料理は上品なだけではなくなんと力強いのだろうと圧倒されたのでした。
 お料理はおまかせで。海老の白味噌仕立て、河豚の土鍋、さわらの炙り、海老・クワイ・エビ芋の粕仕立て、落ち鮎の素麺などなど11種類ほどでしょうか。最後は「みたらし団子」で締め。あ、天ぷらも途中でちょこーっと登場しました(よかった)。
 江戸時代から使っているという塗りの器や盛り付けなどちょっとしたあしらいも華やか。エビやさわらの火の入れ方も感動的。お腹の底からあたたまり、体がうまいうまいと喜ぶお料理に、おいしいなぁ、ふふふ、うまいなぁ、わはは。うれしくて笑いがこみあげてくるのでした。 
愉快愉快と食べ終わり、外に出ると、風にはためく”天ぷら”ののぼり。
天ぷらだけど天ぷらじゃない。わかるようでわからない、わからないようでわかる・・
奥ゆかしくて謎めいてちょっぴりいけずな京都(でもそこが好き)。桂川のほとりでお腹をポンっとうった狸でした。 


「イル・ギオットーネ


 こちらはランチで伺いました。
京都といえばイタリアン!イタリアンといえば、「イル・ギオットーネ!」!
・・・かどうかは分かりませんが、京都特集とかみるとそんな感じのことが書いてあるんでそうなのかなぁと(頼りない)。
「こんなことなら京都在住のはてなダイアラーさんたちに、イタリアンのおすすめをお聞きすればよかった!」、と思うも後の祭り。
でも一度クッチーナ・キョウトネーゼというものを食べてみたかったので満足です。できれば九条ネギのパスタというものをいただいてみたかったんですけど、ボロネーゼもおいしゅうございました。パスタ課長mineさんに報告しておかなくては。課長の好きなボロネーゼ食べたよ〜!

 というわけで、連日食べ過ぎて、お腹を痛くしたポンポコ狸のお話でした。