cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

備前焼&マロンクグロフ

 
岡山県備前焼まつり」に行ってきました。いつもは遠くから眺めるだけだった作家さんの作品を手にとって眺めることができる絶好の機会。備前焼の美しさに見とれた1日でした。写真↑、小西陶蔵さんの器。





 窯元や器屋さんが集まる伊部駅前通りと旧道沿いは歩行者天国になっていました。備前の名工として知られる金重陶陽、藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢崎淳(いずれも故人)の作品にうっとりしたり、お値段を見て気が遠くなったりしながら、時々はっと正気に戻り買えそうな器を物色(目がらんらん☆)。
 好きな一枚に出会えたときはなんとも言えずうれしいもの。そして買ったら一目散に家へ帰りたくなります。そしてすぐに水(お湯)の中へ。十分に浸水させることで土が引き締まり割れにくくなるのですが、同時に隠れていた表情があらわれ、より美しく味わい深く変化します。二度恋をする。使う度に水につけ、また恋をする。何度でも恋をする。それが土と炎が生んだ魔法。焼き締めの魅力なのではないかなぁと思ったり思わなかったりするのであります。


 町から車で10分ほどの高台にある「藤原啓記念館」。40歳で陶芸の道に入り71歳で人間国宝になった藤原啓。金重陶陽との夢のコラボ作品などがありました。「これは探偵団に出したらいくらだろう」と考えてしまう私は小市民(もしもし)。併設されているギャラリーで息子さんの雄さんやお孫さんの和さんの作品が販売されていました。目の保養。目の保養。


  
 心の保養。今日のおやつは「マロンクグロフ」。器は藤田祥さん。