cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

高松 「カキ小屋で焼きガキを食べるの巻」


 高松市牟礼町に行ってきました。市内中心部から車で20分ほど。瀬戸内海に面し、カキの養殖が盛んなところです。毎年10月〜3月の間、海沿いの道に「カキ小屋」が出現します。小屋を開いているのは、カキの養殖家の皆さん。普段は作業場とおぼしき部屋に、大きな鉄板が配置され、「焼きガキ」を囲む人でにぎわいます。殻が焼けるパチパチという音、醤油の焦げる香り。入り口にはいった瞬間に、お腹がグーっと鳴りました。


 100分間食べ放題。食べるはしから、スコップでわっさわっさとカキが継ぎ足されていきます。呆気にとられる私たちに、「お客さんと私の勝負やね」と、必殺カキ焼き人のおばちゃんがニヤリ(各テーブルに一人ついてくれます)。体のどこかにパチリとスイッチが入りました(どこよ?)。左手に軍手、右手にナイフ。髪を後ろで結わえて準備完了。がんがん焼いちゃって下さい。はい。

 焼け具合を見計らって、おばちゃんがカキを鉄板の端に寄せてくれます。殻の中で蒸されたプリっとみずみずしい身。そこに醤油やレモンを落とします。あちっあちっと言いながら食べる幸せ。もうやめられないとまらない状態です。
 調味料や飲み物は持ち込み自由なので、いろいろ用意していくと楽しさ倍増。最後まで飽きずに食べられます。ワタシもマイ醤油やおろポンを持参。*1

 折りたたみのイス。一升瓶のケースをひっくり返した即席テーブル。地元の人も観光客もみんなが1つの鉄板を囲んで焼きガキを食べる。シンプルにダイナミックにおおらかに。カキ小屋には浪漫がある!! と、なんだかとっても熱くなったのでありました。いつかまたおばちゃんと勝負しに来たいです(今回40分でギブアップ)。 





「鎌倉本家(か)(かまくらほんけ・まるか)」

  • 高松市牟礼町原364−34
  • 087−845−2456 
  • 10時〜20時40分 不定休、年末年始 
  • 予約要
  • 制限時間100分食べ放題、2500円、かきご飯、味噌汁、大根付き(生の大根をかじりながらカキを食べる)

*1:お店にも醤油、レモン、一味唐辛子、ポン酢が用意してあります。