Sables Breton (サブレ・ブルトン)
先日は、焼き菓子倶楽部に脳内参加してくださり、ありがとうございました。わたしゃホントうれしいです。ひとりじゃないってステキなことね〜(ふる)♪ ・・・と鼻歌歌いながら、今日は第二弾、フランス・ブルターニュ地方に伝わるクッキー「サブレ・ブルトン」を作りたいと思います。今回もレシピを書いてみました。引き続き脳内参加絶賛歓迎中です。ささ、ズズズイっと奥へどぞ。
フランス北西部に位置するBRETAGNE(ブルターニュ)は、フルール・ド・セルとよばれる「塩」の産地。その塩を使った良質のバターもまた有名であります。日本でも大人気となった「塩キャラメル」もブルターニュのお菓子。あれを最初に食べたときの衝撃は今も忘れられませんが、「サブレ・ブルトン」の塩パンチもそれに匹敵するものでした。贅沢に使われたバターがうみだすザクザクとした空気の層。甘さとしょっぱさのバランス。サブレ・ブルトンは塩とバターを知り尽くしたブルターニュならではのお菓子。私の中ではクッキーの王様のような存在です。
作り方は、そう難しくないと思うのですが、問題は「型」ですかねぇ。写真で使っているのは7cmのタルトリング。日本ではまだ売っているところが少なく、お持ちの方はあまりいないのではないかと。あると重宝しますが、わざわざこのために買うのは考え物。セルクルやミニタルト型、あるいはスーパーなどで手に入るアルミ箔でできた丸い型(名前なんていうんでしょう)などで代用可能です。肝心なのは高さが1cmほどあること。その基準さえクリアしていれば、大きさや形にはこだわらなくていいと思います。
SABLE BRETON(7cm×約10個)
【材料】
- 無塩バター90g
- 粉砂糖 80g
- 卵黄 2個
- 塩 3〜4g(塩の種類によって微調整)
- 薄力粉 120g
- ベーキングパウダー 8g
【準備】
- バターを室温にもどしておく
- 薄力粉・ベーキングパウダーを合わせてふるっておく
【作り方】
- ボウルにバターをいれ、泡立て器でクリーム状になるまでまぜる
- 1に粉砂糖を加え、よく混ぜる
- 2にふるった粉と塩を加えヘラで混ぜていく。ひとかたまりにまとまったら適当にのばし(3cm厚さくらい)ラップにくるむ
- 冷蔵庫で2〜3時間ほど生地が冷え固まるまで休ませる (この状態での冷凍庫保管も可能)
- 冷蔵庫から出した生地を練り直し、麺棒で7mm厚さにのばす
- もう一度冷蔵庫に入れて冷やし固める
- 6.5cmのセルクルで丸くぬく
- 天板にクッキングシートをしき、丸くぬいた生地をならべ、7cmのセルクルをはめていく
- 170度のオーブンで約15分焼く
本格的につくりたい場合は、塩は「フルール・ド・セル」、バターは「発酵バター」にすれば完璧。でも粗塩に無塩バターでも、十分美味しいと思います。ただ塩は精製塩だと少しきつく味がでてしまうので粗塩のほうがおすすめです。
写真上は、ブルターニュの首都レンヌにあるお菓子屋さん「DANIEL(ダニエル)」のサブレ。ブルターニュのバターは、ミルクの風味が濃く深く、それでいて軽やかな味わい。レンヌまた行きたいなぁ。サブレをかじりながら妄想旅行にふけるのでありました。
妄想旅行に拍車をかける、パリのお菓子特集↓。
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