cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

「オーベルジュ土佐山」へ

 高知市街から西へ30分、山道を奥へ奥へと進むと、やがて木々の間に、黒い屋根のシックな建物が見えてきます。
オーベルジュ土佐山」。
すぐそばを流れる渓流のせせらぎ、窓から見える緑の森。テレビも時計も置かないというホテルは、とてもとても静かでした。

 四国に住んでいる間に是非行ってみたいと思っていたこのホテル。でも週末は混んでいてなかなか部屋がとれず、春休みとゴールデンウィークの谷間だけ、ぽこっと空きがでたので急いで予約しました。

 お部屋は、杉や檜、土佐和紙を生かした和風モダンな空間。カッシーナの家具、バング&オルフセンのオーディオ、バスルームはGROHEのシャワーなど、センスのよいものがさりげなく使われています。(テレビはありませんが、フロントでCDの貸し出しあり)。
 内風呂から見える風景もええわ〜。ポットが緑色でめちゃカワイイ〜。あっちこっち触っては「カワイイ」「ステキ」を連発してしまう落ち着きのない大人です(--;)。
 騒ぐのに疲れたところで、浴衣に着替えます。浴衣はチェックイン時に、棚三段分に並べられた浴衣から好きなものを選ばせてもらえます。「夜は寒いので」と半纏(はんてん)付きです。これがホコホコと暖か。でもって、「カワイイ〜」(←語彙不足)。嬉しくてずっと着て歩いていました。
 さて、露天風呂に行く前にワインを一杯だけ。実はこのワイン、前日参加したワイン会でのいただきもの(残っていたやつをしっかりちゃっかり)。「michelleさん(ワインの先生)ありがと〜!」と感謝しながら乾杯です♪ 昼間に飲むとおいしさ倍増!

 夕食では、地元土佐の日本酒「美丈夫しゅわしゅわ」を。
「しゅわしゅわ」って名前の通り「微発泡」しています。昨年の「高知いい物・おいしい物発見コンクール審査員特別賞」を受賞したそうで、クセがないところが女性に人気だとか。でもグイグイいけるので危険かも。窓の大きな気持ちのいいバーもあったんですが、そこに行く前にダウンです。

    

 渓流を眺めながらのお食事。宿名は「オーベルジュ」とフランス語ですが「和食」。途中から暗くなってしまい写真がうまく撮れなかったのが残念です。他にもカツオのたたき、茸とカニのチーズ焼き、いたどり(フキ?)など地元の食材を生かしたお皿が次々と運ばれてきました。

 こちらは朝ごはん(↓)。白いご飯か麦とろご飯かを選べます。迷った末、麦とろご飯に。いつも家だと朝はパンだけなのに、がっつり食べてしまいました。ふー。苦しい。
     

 チェックアウトは11時なので、それまでまた朝風呂に入ったり、図書室でボーっとしたり、カエルがケロケロ鳴く河原を散歩して過ごします。
 空気がおいしくて最高の気分。でも、何もしない時間を楽しむ、その醍醐味を知るには一晩では短すぎました。いつかまたきっと。。。