cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

Mantova「世界一のマンマの味」

 イタリア最後の晩餐。道に迷い、畑の中で遭難しかけながらたどり着いたのは、マントヴァから25キロ、ルナーテ村というところにある「Dal Pescatore」です。
 着替えてくる暇がなかったので、車の中であわてて靴を履き替え、ジャケットを羽織ります。言葉がうまく通じるか、メニューがちゃんと読めるか、緊張と不安で胸がバクバクしてきました。「どうかハイヒールがすべりませんように」。祈るような気持ちで店の扉をおしました。
 店名の「Pescatore」は「漁師」という意味。もともとは、近くの川で獲れる魚料理専門のトラットリアだったこのお店。お皿の一つ一つにも小さな魚の絵が描かれています。
中庭には犬が遊び、壁には銅や真鍮のキッチンツール。田舎のお家に招かれたような温かな雰囲気です。冷たいお水をもらってようやく気持ちが落ち着いてきました。よーし、今日は食べるぞ〜。
         
上の写真は、前菜のサーモンのテリーヌ。上にチョコンとキャビアがのった色鮮やかな一品。お店の雰囲気そのままのやさしい表情をしていました。