VIRONのバゲットサンド

　散歩の後に食べようと、渋谷の「VIRON」で「バゲットサンド」を買って帰りました。昨年、東急本店前に出来たこのブーランジェリーは、バゲットがおいしいと評判のお店です。赤い壁が目を引くシックな雰囲気。ショーウィンドウには、バゲットやクロワッサンといった定番のパンの他にも、タルトやデニッシュ、様々なサンドイッチ類が並んでいます。駅からちょっと歩きますが、買いに行く価値ありです。
学生の頃、パリのカフェで初めてこの「バゲットサンド」を見た時のことを思い出しました。フランス語のメニューの中で、唯一読めたのが「サンドウィッチ」（英語だけどね）だけだったんです。ところが、出てきたのは、お皿からはみ出すほどの大きなバゲット。食パンのサンドウィッチを想像していたので、ビックリしました。でもこれがおいしくて…。
　パンを持つフランス人の姿にもちょっと憧れました。無造作に紙でクルクルっと巻いた細長いバゲットを、小脇にかかえて歩くおじさん。肩のバッグからはみ出した端っこをかじりながら、早足で行き過ぎるパリジェンヌ。バゲットを買うたびに、その持ち方、かじる仕草を、こっそりマネしたものです。
　 VIRONは、パンとジャムがたくさん食べられる朝食も評判のようです。いつか機会を見つけて行ってみたいと思います。