cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

Brutti e Buoni (ブルッティ・エ・ブオーニ)


 今年こそイタリアに行こうと思いながら月日は流れ。。。最後に行ったのはいつだったか。時間はあるけどお金がない(ひゅるる)。せめてお菓子でも食べて彼の地を思い浮かべる日々であります(遠い目)。
 本日のおやつは、「Brutti e Buoni (ブルッティ・エ・ブオーニ)」。直訳すると「不細工でおいしい」。略して「ぶさおいしい」というあんまりな名前。(苦笑)。しかし、見た目のゴツゴツ感からは想像できないほど、サクっとした口当たり、口の中ですっととけてしまうような繊細さ。そうよそうよ。人じゃなかった、クッキーは見た目じゃないのよ。「ぶさおいしい」という名がなにやら愛おしく感じられてしまうのであります。
 1878年、スイスとの国境にほど近いロンバルディア州ガヴィラーテという小さな町のパスティッチェリア「Veniani(ヴェニアーニ)」が考案したという「ブルッティ・エ・ブオーニ」。メレンゲに砕いたアーモンドやヘーゼルナッツを合わせ、鍋で炊きあげた後、オーブンで焼くという作り方。材料の準備が整っていれば、オーブンに入れるまでの所要時間は10分ほど。不細工でおいしいだけではなく、「簡単に作れる」とあって、ほかのお店も次々と作り出し、各地へと広まっていったそうです
 実はトスカーナにも「Brutti ma Buoni 」(不細工だけどおいしい)というE(=and)とMa(=but)の一字違いのクッキーがあります。見かけもそっくり。味もそっくり。ただ、ロンバルディアは香り付けがバニラなのに対し、トスカーナバージョンはシナモンやコリアンダーなど複数のスパイスが入るのが違いでしょうか。私はデザートワインに詳しくないのですが、ちょっと甘めのVIN SANTO(ヴィン・サント)なんかと合わせるとおいしいようです。
 イタリア、お菓子で巡る旅、これから少しずつ進めていきたいと思います。



追記:し、しかしまたバター不足の波が・・(目眩)