cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

京都・はも料理「富久」

夏の京都のおいしいものの代表格といえば「はも」!!
三年ぶりのはも。夢にまでみたはも。(前回→こちら)。
うかがったのは、祇園にある「富九」さん。春から夏にかけては「はも」。秋冬にはふぐ料理専門のお店として名高いお店。
雑誌やガイドブック、ネット上での露出がほとんどなく、一見のワタシたちが入れるのかしらとドキドキしながら暖簾をくぐりましたが…。ご主人をはじめお店の方たちが、思いがけず明るく気さくで、これ以上なく楽しい時間を過ごさせていただきま。


「よかったら骨切りご覧になりませんか?」。「写真もたくさん撮ってくださいね」どこまでもやさしいご主人(涙)。
長い包丁を前後にひくと骨を断つシャ、シャという音。皮一枚を残して等間隔に細かく包丁をいれていきます。
「最高とされるのは淡路産ですよね。でも手に入らないときは、韓国産も使います。産地以上にうちでこだわっているのは大きさです。選ぶのは500g前後のもの。それくらいが、身が厚く脂ののりもよくて美味しいんですよ」とご主人。


お造りは、生のもの、湯引きしたもの、あぶったものの三種類。梅肉ソースにするか、わさびの花と一緒にお醤油をちょんとつけていただくか、迷うこと迷うこと。


 昭和初期に集めたという骨董の器も眼福でございました。たとえばこちら↑。鯉のお皿だそうです。見惚れているとお店の方がひょいと持ち上げて「実は裏に目がついてるんですよ」。おおおおー。お茶目。どよめく一同(笑)。



 メインは、はものしゃぶしゃぶ。花のように咲くはもにうっとり。うーん。きれい。でも食べちゃう。
シメのお雑炊がまた絶品。至福でございました。



 皇族の方々から、力道山ジャイアント馬場さんなどプロレスラーまで。幅広い人たちに愛されてきた富九さん。
お料理も、お店の雰囲気も、やさしく温かくじんわりと心にしみるようでした。
いつかまた。貯金がたまったら。きっときっと。