Vanillekipferl (バニレキプフェル)
サンタさんを呼び込むぞ作戦その2(?)。写真は、オーストリア&ドイツに伝わるクリスマスクッキー「Vanillekipferl(バニレキプフェル)」です。
ドイツ語で「三日月型のバニラクッキー」という意味をもつこのクッキー。しかし私がパリで習ったレシピは「馬蹄型」でした。なぜならそのほうが美しいから(ひゃー)。*1 「ヨーロッパでは馬蹄型は幸運を呼ぶ印。このくぼみの部分で幸せを受け止めるんだよ。だからしっかり曲げて。幸せがこぼれ落ちないように」。シェフの言葉を思い出しながらググーっとカーヴをつけていきます。とてももろい生地なので慎重に。
バニレキプフェルは、形も大事ですが、真っ白に仕上げるというところもポイントです。日本語では「粉糖をまぶす(ふる))」というこの作業。フランスでは「neiger(雪をふらせる)」と言っていました。バニレキプフェルにも真っ白になるまで雪を降らせます。
サクサクサクサク(つまみ食い)。アーモンドとヘーゼルナッツの豊かな風味。甘くやさしいバニラビーンズの香り。馬蹄型でも三日月型でも、クッキーには幸せがつまっているなぁと思うのであります。そして若干の罪悪感も・・・(食べ過ぎ)。
バニレキプフェル(舌噛みそう)のレシピはこちら↓
「Vanilekipferl」の作り方
【材料】(20個〜25個)
- 無塩バター 85g (室温に戻す)
- 粉糖 40g
- 薄力粉 50g
- コーンスターチ 50g
- アーモンドパウダー 30g
- ヘーゼルナッツパウダー 20g
- 塩 1g
- バニラビーンズ 1/3本
- 仕上げ用粉糖 適宜
【作り方】
- ボウルにバターを入れヘラでクリーム状になるまで練る
- 粉砂糖をふるい入れヘラでよく混ぜる
- バニラビーンズをナイフの背で取りボウルに加える
- 粉類(薄力粉・コーンスターチ・アーモンドパウダー・ヘーゼルナッツパウダー)をあわせてふるいいれ、ヘラで切るように混ぜあわせていく(捏ねすぎないよう気をつける)。粉っぽさがなくなってしっとりしたサブレ状になったらOK
- 10gずつ手の平にのせ、ぎゅっと握って俵型にまとめる
- 台に生地をのせ、指で転がして10cmほどの紐状にし、馬蹄型にととのえていく
- 天板の上に十分間隔をとって並べ、170度で10分〜15分焼く
- 網にとって冷まし、粉糖をまぶす
- 密閉容器にいれ保存。
※一週間くらいたつと生地がなじんでよりおいしくなります
毎年恒例のスノウボウル↓。こちらも雪をたっぷり。レシピご参考:「過去記事はこちら」
*1:ウィーンのお菓子屋さんには馬蹄型のところもあるそうですが基本的には三日月型とのこと