cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

「RENNES」(レンヌ)]


 「味はバターで決まります」というCMを覚えていらっしゃる方がいたら嬉しいんですけれど・・(ふ、古い??)。
フランスのお菓子もまた「バターが命」。中でもフランス北西部にあるブルターニュは酪農が盛ん。良質のバターをふんだんに使ったお菓子「クイニーアマン」「ガレットブルトンヌ」「塩キャラメル」などなど伝統的に受け継がれているお菓子がたくさんあります。 
そして、ブルターニュといえば「そば粉のガレット」。そう、たまにはしょっぱいものも食べたい!(切実)。というわけで、パリから北西へ約350キロ。ブルターニュの首都「レンヌ」へ行ってまいりました。
写真↑は、18cmサイズ、飴色の「クイニーアマン」(パリ・エコール・リッツにて制作)。






木枠造りの家並みが残る旧市街。ガイドブックによると、これは「Colombage」とよばれる建築様式。1720年の大火でほとんどが焼失してしまったそうですが、現存する建物には今も人が住み、一階部分はカフェやレストランとして使われています。

どこかおいしそうなお店はないかな。きょろきょろうろうろ。頭の中は食べることでいっぱい。

KOUIGN-AMANN

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 まずは、クイニーアマンを! クイニーアマンはブルトンの方言で「バターのお菓子」という意味。この地方のお菓子は「有塩バター」を使うのが特徴で、塩がはっきり感じられます。かみしめると口いっぱいに広がるあまじょっぱさ。「バターで太れるなら本望」と思えた一瞬。 あ、そうそう、ミニサイズのことは「クイネット」というそうです。し、しらなんだ(私だけ?)。


GALETTE-CIDRE- FAR BRETON


 
 お昼はもちろん「そば粉のガレット」。ブルターニュは塩分を多く含んだ地層のため、小麦が育ちにくく、そば粉が何世紀にもわたって代用されていたそうです。そんな中から生まれたのが、「ガレット」。この日は卵とハムとチーズという一番シンプルな組み合わせにしてみました。。半熟の卵をフォークで崩すときが幸せ。
 飲み物はリンゴのお酒「シードル」。デザートには「FAR BRETON(ファー・ブルトン」。ブルターニュづくしで攻めてみました。
 ファー・ブルトンは、卵液で作るプリンのようなお菓子。写真ではわかりづらいですが、中にプラムがはいっています。

LE DANIEL



 M.O.Fパティシエ、ローラン・ル・ダニエルさんのお店「LE DANIEL」。ショーウィンドウのケーキにうっとり。パウンドケーキのおでこにさらにうっとり。。 この高さ!パウンドはこうじゃなくっちゃと思いました。ケーキは、「ETINCELLE (ピスタチオとグリオット)」と「COEUR DE BRETAGNE(ノワゼットショコラとキャラメルサレクリーム)を選びました。


 旅行中書いていたケーキのメモ↓。カメラには冷ややかなフランス人も、スケッチには好意的。会話の糸口となりました。もっとフランス語ができたらよかったのですけれど、ケーキが好きという気持ちは伝わったようです。

 思い出はバターの香り。おみやげに買ったブルターニュの手作りバター「BORDIER(ボルディエ)」。添加物が入っていないため二週間で食べきらなくちゃいけないのですが、今までに味わったことがないようなやさしい味わい。大事に、そして、たっぷりバゲットにぬっていただきました。

 
 長々と書いたにもかかわらず、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。またちょっと間をあけて、パリ編も書きたいと思います。次からはできるだけ短くまとめて。今後ともどぞどぞよろしくお願いします。ぺこり。