サヴィニャックを訪ねて(後編)
生粋のパリジャンだったサヴィニャック。
生まれて初めてみた海は「トゥルーヴィル」だったそうです。
写真は、TROUVILLE SUR MER。白い砂浜には、赤や緑のカラフルなテントが並んでいました。
カフェが並ぶビーチ沿いの遊歩道。新聞を読む人。そぞろ歩きを楽しむ人。ゆったりと過ぎていく朝のひととき。
それにしても、ヨーロッパの人は海に来てもほとんど泳ぎませんねぇ。日焼けに専念する美女たち。
ビーチのマナーポスターが、ほ、ほしい(←ダメです)。サビニャックと同じくカモメキャラが活躍。「ビーチを離れる前にゴミは捨てましたか?」「美しいビーチをゴミ箱にしないで」。
会う人会う人が勧めてくれる「VILLERS SUR MER」(ヴィレール・スゥール・メール)。トゥルービルほど観光地化されていなくていいよーと言うのです。海沿いを走るミニバスにゆられてトコトコ15分。
このあたりは別荘地帯。写真の紳士は短パン&裸足というリラックススタイル。私の故郷の海にもこんなおっちゃんがたくさんおります。妙に親近感が・・・
市役所と観光案内所。絵本から抜け出したような愛らしさ。
再びトゥルービルに戻ります。写真は、町の玄関口。GARE DES DOUVILLE-TROUVILL(ドーヴィル・エ・トゥルーヴィル駅)。何度練習しても発音できない駅名でして、切符を買うときはメモを見せました(涙)。映画「男と女」の舞台となったDOLUVILLE(ドゥービル)はお隣の町。
トゥルービルは、一日あれば歩いてまわれるくらいの広さ。地図を持たず気ままにお散歩できます。メイン通りはおいしそうなお店がたくさんあってワクワクしました。
お、クレープ屋さんだ!(つい反応してしまう)
見上げた先にはサヴィニャックの壁画。町のあちこちで彼の作品に出会います。
「ポスターデザイナーにとって最良のエージェントは”壁”である」(レイモン・サヴィニャック自伝より)。
額縁を飛び出して、町の一部になった作品たち。
↑は「NUIT DES FLAMBULES(綱渡りの夜)]。
「HOTEL FLAUBERT(ホテル・フローベール)」。
「OFFICE DU TOURISME DE TROUVILLE (トゥルーヴィル観光案内所ポスター)」。
カルヴァドスがおいしい、
カモメとサヴィニャックが舞う港町。
後ろ髪をひかれつつ、次の目的地へ向かいます。