Cookies aux petites de chocolat (チョコチップクッキー)
子供の頃、母と一緒に作ったお菓子の中で、とてもよく覚えているのは「チョコチップクッキー」です。チョコレートは刺激が強いという理由で、5歳まで食べさせてもらえなかったので、チョコとのはじめての対面がこのときだったのです。その美味しさにくらくらしたのを覚えています。
でも一緒に作ると言っても、粉をはかったり、生地をまるめるぐらい。もっぱら、ボウルに残ったクリームを指ですくってなめたり、チョコレートでベトベトの手であちこちスタンプしたりする仕事にいそしんでおりました。ま、今も残ったクリームをなめるのはやめられませんが。
というわけで、今日のおやつは、チョコチップクッキーです。レシピはパリの製菓学校「エコール・ルノートル」の子供クラスのもの。6歳から10歳くらいまでの子が対象なのですが、レシピを見るとこれがどうして本格的。ミルクチョコではなくビターチョコレート(VARHONA社 EQUATORIALE NOIRE カカオ分55%)を使い、ヴェルジョワーズというブラウンシュガーで、深みのある味に仕上げています。ひょっとしたら今まで食べたチョコチップの中で一番かも??むむーと唸らされました。
子供向けのクラスは、エコール・リッツでも何度か見る機会があったのですが、大人の助けを借りず自分たちだけで仕上げるところが立派。チョコスタンプごっこもしません(なぜだ)。立ちっぱなしで3時間集中するのは、大人でも大変なこと。シェフ曰く「子供の方が不平を言わないし、飲み込みもはやい。扱いやすいよー」。ちくっ。胸にささるなぁ。
チョコレートチップクッキーのよいところは、気軽に取り組めるところ。クッキー型を使わずに、スプーンの背でトントンと成形するところなどは、ホームメイドならではの楽しさがあると思います。自分メモをかねて、レシピを書いてみました。ご興味のある方はちょっとのぞいてみてください。6歳恐るべし。と衝撃を受けるかも?(いや私が一番ショックでしたけど)。
※レシピ1カ所、加筆修正しました。
「Cookies aux pepites de chocolat」
【作り方】
- バター 125g
- 卵黄 1個
- ブラウンシュガー 60g (もしあれば vergeoise bruneが◎)
- はちみつ 20g
- 薄力粉 130g
- ベーキングソーダ 1g
- 塩 1つまみ
- ココア 20g
- ビターチョコレート 100g (市販のチョコチップでもよい)
- クルミ 70g
【下準備】
- バターを室温に戻す
- チョコレートを粗く刻む(市販のチョコチップの場合はそのまま使う)
- クルミをトースターで2〜3分焼き粗く刻む
- 粉・ベーキングソーダ・塩・ココアを合わせてふるっておく
【作り方】
- ボウルにバターを入れクリーム状になるまで泡立て器ですりまぜる
- 砂糖を加えよく混ぜ合わせる
- はちみつを加え混ぜる
- 卵黄を加えまぜる
- ふるった粉類(薄力粉・ベーキングソーダ・塩・ココア)を加える。ヘラに持ち替え、さっくりと混ぜ合わせる
- 刻んだチョコレートとクルミを混ぜ合わせる
- 生地を20gずつ丸め天板に並べる(十分な間隔をとる)。スプーンの背中を使って平らにする。トントンとたたく感じで(写真↑)
- 170度のオーブンで15分〜20分焼く
【追記】
- 愛しのhonyami様からご質問がありましたので、お砂糖に関して補足したいと思います。↑でブラウンシュガーと記載しましたが、てんさい糖でOKです(なければ三温糖でも◎)。
- ついでにチョコレートも補足。製菓用のチョコチップかクーべルチュールチョコがあればそれにこしたことはありませんが、板チョコでも大丈夫だと思います。ただあまり細かく刻むと、焼いた後にチョコレートが生地にとけこんでなくなっている、という事態になりかねませんので、ざくざく粗めに切ってお使いください。またなにか不明な点がありましたら、ご質問のほどよろしくお願いします。 (Special thanks to honyami-san!)