cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

Macaron de Nancy (マカロン・ド・ナンシー)


焼き菓子倶楽部も10回目になりました。我が家では当然のごとく毎日焼き菓子を食べていますが、いやぁ飽きませんねぇ。いつ飽きるんでしょうねぇ。たぶん一生飽きないんだと思います。もぐもぐ。
 さて今日のおやつは、「マカロン・ド・ナンシー」。パリから東へ約300キロ、ロレーヌ地方・ナンシー発祥のお菓子です。20〜30年くらい前までは、フランスでマカロンと言えばこれだったそうで、お菓子屋さんに弟子入りすると最初にエクレアとマカロン・ド・ナンシーの絞りを覚えさせられたなんて話をよく聞きます。それくらい毎日よく出るお菓子だったんですねぇ。
 メレンゲのお菓子は、フィレンツェのカトリーヌ・ド・メディチがフランスに嫁いだ際に持ち込んだもので、マカロンの語源はMACCHERONE(マッケローネ=マカロニ)。捏ねてつぶすというところが製法的に似ていると言えば似ている??? と、勝手に推測していますが違うかもしれません(ごめんなさい)。
 ナンシーのマカロンは、表面がひび割れているのが特徴。最近はあまり言わないそうですが、そのひび割れ模様から、「げんこつ(パンチ)」という意味でつかわれることもあるのだとか。
 粉とアーモンド粉と砂糖。そして少量のアプリコットで香りづけしたシンプルな生地。表面はさっくり、中はねっちりとしたほかにはない食感。現代のマカロンのような華やかさはありませんが、じわじわ効いてくるボディーブロー。不思議と後をひくお菓子なのであります。