SCONES (ふんわりスコーン)
スコーンと言えばイギリスですが、フランスでも親しまれているお菓子。パリの製菓学校では、スコーンをはじめ、マフィン、ブラウニー、サンドウィッチ、カクテル風の小さなグラス入りスープなどなど、英国式ティータイムのお菓子が数多く登場しました。そこで習ったのは、焼き込みの深いざっくりとしたビスケットタイプ。でも私「ふんわりタイプのスコーン」も好きなんですよね。えへへ。
というわけで、今日は僭越ながら「cipolinaのふんわりスコーン」をご紹介したいと思います。これは10年以上作り続けているお気に入りレシピ。今回、フランスで習ったものを参考にすこーし改良。今までは生地にクリームチーズを練り込んでいたのですが、”ヨーグルト”で作れるように! クリームチーズと違ってヨーグルトなら常に買い置きがあるし、あまったらどうしようと悩む必要もありません。「こりゃ助かるわい!!」と小さく万歳中です。
焼き菓子倶楽部同志の皆様は、まず冷蔵庫を開きヨーグルトがあるかを指さし確認。そして続きのボタンをぽちっとな。
「ふんわりスコーンの作り方」 (6.5cmの型×9個)
【材料】
- 無塩バター 70g (1cm角にカットし冷蔵庫で冷やしておく)
- 薄力粉 250g
- ベーキングパウダー 10g
- 塩 1つまみ(2〜3g)
- グラニュー糖 10g
- 卵 1個
- ヨーグルト 90g
- レーズン 60g (なくてもよい)
【作り方】
- ボウルに、薄力粉、ベーキングパウダー、塩を合わせてふるい、グラニュー糖を加え軽く混ぜ合わせる
- 冷やしておいたバターを加え、カード(ドレッジ)を使い、切るようにしながら粉と混ぜ合わせていく
- 米粒くらいの大きさになたら、両手を使いこすりあわせるようにしてポロポロの状態にする。バターの粒を感じなくなればOK(練りすぎない)
- 別のボウルに卵をときほぐし、ヨーグルトを加えさっと混ぜあわせる
- ボウルの中央にくぼみを作り3とレーズンを加える。カードを使い素早く混ぜていく。最後は手でひとかたまりする(ここでも練りすぎないよう注意する)
- ラップで包み、冷蔵庫で30分ほど休ませる
- 台の上に出し、麺棒で2cmの厚みにのばし型で抜く。好みでツヤだしの卵を塗ってもよい(分量外)
- 190度のオーブンで15分〜20分ほど焼く。底を裏返してみて焼き色がついていればよい。
(※ヨーグルトが入っているので表面にはあまり焼き色はつきません)
林望さんが著書「イギリスはおいしい」で書かれているように「オオカミのように口を開けた姿」になれば成功!?
焼きたてのフワフワは何にも代え難い幸せです。そこにハチミツやジャムをとろり〜と垂らす瞬間ときたら・・・。あ、やばい。よだれが。
次の日に食べるときは、レンジで10秒〜20秒チンし、全体にキリを吹いてトースターで2〜3分温め直してください。焼きたての状態に戻ります。火傷に気をつけて、ガオーとかじりついてください。。
<追記>
ベーキングパウダーは、アルミニウム分が入っていない「アルミニウムフリーベーキングパウダー」を使ってください。アルミニウム分がはいっていると、生地にどうしても苦味がでます。パウンドケーキやソーダブレッドなど他の焼き菓子を作られるときにもお勧めです。クオカや冨沢商店をはじめ、製菓材料のお店で手に入ります。