cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

Marron chiffoncake (栗のシフォン)


 焼き菓子倶楽部副部長「id:kalevalaさん」(勝手に任命、お許しを)の美しいシフォンを見ていたら、無性にシフォンが食べたくなってしまいました。きめ細かな気泡とふんわりした弾力。想像しただけでクラクラしてしまいます。ちょうどマロンペーストがあったので、「栗のシフォン」を作ることにしました。


 実は私、シフォンがアメリカのお菓子だということを数年前までしりませんでした。シフォンは英語だと「絹」という意味ですが、フランス語だと「ボロきれ」。ぜ、ぜんぜん違うのね。でも、失敗すると大きな穴が空いたり焼き詰まりができたり、まさにボロきれ状態。フランス語もあながち遠くないのではと思ってしまうのであります。
 

 
 一番のポイントは、「メレンゲの立てかた」。卵白と砂糖を合わせて混ぜるとき、5分立てくらいになるまでは砂糖なしで一気に泡立て、少しスピードを落とし砂糖大さじ1を加えます。その後1スプーンずつ足していくのがおすすめです。9分立てくらいまできたら、泡立て器をゆっくり動かして、気泡の大きさを均一にし、ツヤのあるメレンゲを作ります。
 どこまで泡立てたらいいかという見極めも重要。ボウルを逆さにしてみる(落ちなければOK)。メレンゲに泡立て器を垂直にたてて倒れない。メレンゲの先がトリのくちばしのようにとがっている。この三つの条件がそろったらOK。ちなみに、メレンゲをマスターすれば、マカロンを作るときにも役立ちます。ご参考まで。
 ほかにもシフォンにはいくつかの落とし穴があり、すぽっとはまって失意のドン底に落ちることもあるかもしれません。でも「絹」のように軽く焼き上がったときは天にも上る心地。これを味わうともう元へは引き返せません。大丈夫。落ちるのはほんの時々ですから。にっこり♪(←さんざん脅かしておいて・・)

 シフォンに練り込んだのは、フランス「CLEMENT FAUGIER(クレマンフォジエ)社」のマロンクリーム。17cmの型に125gというのは、けっこうたくさんだと思うのですが、期待していたほどには栗の味がしなかったような??(あれ??) でもマロンクリームをいれると、しっとり感がますのはたしかなようです。栗のクリームと渋皮煮を添えて。