cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

金沢・小松弥助寿司 ほか




 今日は金沢で出会ったうまかもんの話を。一番の思い出は、「小松弥助」さんのお寿司。ご主人の森田さんは今年喜寿を迎えられたとのことですが、つややかな頬、鮮やかな手さばき、お年よりずっとずっとお若く見えます。魚が好き。人が好き。そんなお人柄がにじみでるような、ふんわりと握られたお寿司たち。やさしい語り口のご主人とお客さんたちのかけあいも楽しくあっという間の一時間。「お店を開けるのは11時半から4時ぐらいまで。今日は酢飯が切れたからこれでお終いです。みなさんよく召し上がってくださいました」。空になった寿司桶を持ち上げていたずらっぽくニヤリ(時計をみると午後3時半)。
 下段右の写真はお土産に握っていただいた「弥次喜多」さん。マグロ、イカ、トロなどを煮きり+醤油+ワサビでヅケにしたものを海苔でくるみ、それを寿司飯でにぎった特大おにぎり。「お米がしまって味もなじんでくる三時間後が食べ頃。今日はありがとう。ようこそ」。(金沢では、「ようこそ」は迎えるときではなく、送り出すときの言葉なのだそうです)。お客さんの中には、「お体に気をつけてがんばってくださいね」とご主人に声をかけていかれるかたも多く、本当にいつまでも素晴らしいお寿司をと願わずにはいられないのでした。

 以下、ドドドとまいります。





 近江町市場にて、朝からがっつりコロッケ。甘エビコロッケ、枝豆コロッケ、クリコロッケ、牛肉コロッケ。あまりのおいしさに連日通ってしまいました(危険)。同じ市場にある舟楽さんにて、のどぐろの棒寿司もおみやげに。


 
 つる家さんにて、加賀野菜「五郎島金時」(さつまいも)を使ったおこわ定食を。五郎島金時、初めていただきましたがとてもおいしゅうございました。市場にもたくさん出ていたので、きっと有名なんだと思います。なぜ買って帰らなかったんだーと心残り。

 
 グリルオーツカさんにて「ハントンライス」。以前テレビで見て(たぶんケンミンSHOW)、いつか金沢に行って食べちゃるーとその日を心待ちにしていました。ガイドブックによると、ハンガリーのハンとマグロのトンで「ハントンライス」(しかしなにゆえハンガリー??)。 現れたのは特大オムライス??ケチャップライスの上に半熟のオムレツ、トッピングにカジキマグロのフライとエビフライ。仕上げはタルタルソースとケチャップのダブル攻撃。その威風堂々たる姿の前には、小さな疑問など吹き飛んでしまうのでした。偉大なるケンミン食とマヨネーズ(タルタルソース)に敬礼。
 
 

 県立美術館には、モンサンクレールの辻口さんが作られたパティスリー&カフェル・ミュゼ・ドゥ・アッシュがありました。辻口さんは石川県のご出身だったんですねぇ。ひさしぶりにすばらしいオペラをいただきました。チョコとマンダリンのバランスにため息。


 金沢の旅、最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。ようこそ。いつかきっとまた。