cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

Macarons de St.Jean-de Luz

 

パリからTGVにゆられて5時間。BIARRITZからバスに乗り換えて40分。フランス南西部バスク地方にある海辺の町、ST-JEAN-DE LUZへといってまいりました。15分も車で走ればスペイン国境。太陽のきらめき、海 の青さ、吹き渡る潮風。パリでの6週間半は地下ですごしていましたので(暗い目)、すべてがまぶしく見えました。人はやさしいしね。空気はきれいだしね。はぁ。南はええのぅ。
 

 写真は、1660年創業のお菓子屋さん「MAISON ADAM」。スペシャリテは、バスク・マカロン。今流行りのツヤツヤの「マカロン・パリジャン(マカロン・リセ)」は、この20年くらいの間に急激に進化したもの。それ以前のマカロンは、もっと素朴なお菓子だったとそうです。バスクに古くから伝わるマカロンは、ふっくらとしっとり。中はねっちりとした食感。かすかに香るオレンジの香り。はじめて食べるのに懐かしい味わいがしました。
  

 
 マカロンの下に敷いているのは、バスク織りのクロス。古典的な織り方を今に伝える「maison charles larre」にて購入(add: pl.luis XIV,st-jean-du-luz)。バスク織りの特徴は7本のストライプ模様。お店のお姉さんによれば、フランス側3、スペイン側4の地域を表しているとのこと。

 バスクには、たくさんの伝統菓子がありますが、GATEAU BAUQUE(ガトー・バスク)もそのひとつ。生地の中から顔をだしているのは、CERIES(さくらんぼ)。ほかにもクリームやチョコレート入りなどがありました。
 メゾン・アダムのガトー・バスクは、サクサクのタルト生地でしたが、ほかのお店ではやわらかなもの、じゃりじゃりした感じのものもあり・・・(苦笑)。お店によって個性があるというか、自由なんだなぁ。うーん。南だし・・と意味不明な結論に達したしだいです。いつか他のお店のも掲載しますので、そのときご一緒に脳内味見の旅に出ていただけたらうれしゅうございます(どんな旅)。


 扇風機の羽のような模様は(?)、バスクのシンボルマーク「LAUBURU」。バスク語で「4つの頭」という意味だそうです。春夏秋冬の太陽の象徴であり、幸福・健康・財産・魔よけの意味も含んでいるのだとか。家の門柱や、食器など、町のいたるところでみかけましたが、こんなふうにガトー・バスクにも生かされているんですねぇ。


 特に何があるという場所ではありませんが、青くすみわたった空の下をそぞろ歩き、浜辺でねっころがったり・・・。ゆったりとした気持ちになれて幸せでした。7月14日の革命記念日を過ぎると本格的なバカンスシーズン。この小さな町にもたくさんの観光客であふれるそうです。
 

 数々の映画の舞台となったビアリッツや、生ハムで有名なバイヨンヌの町など、続きを書きたいと思いつつ・・・。いつものことながら時間がなく、またもや先延ばしに・・・(とほほ)。
 明日からは、再びパリに戻りあちこちで飛び入り修業をしてきます。


 
「MAISON ADAM」
Place Louis XIV,et 49, rue Gambetta,Saint jeant-de-luz
tel:05 59 26 03 54
www.macaron-adam.com
9:00−13:00, 14:00-19:00
Monday close


※駅を正面に見て右側に進む。徒歩3分。
BIARRITZからはInformationの裏のバス停から一時間〜一時間半おきに便あり。バイヨンヌへのバス&電車もあり。
(biarritz支店:27 Place clemenceau)