cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

RABIEN「BAUMKUCHEN」(ラビーン/バウムクーヘン)


 伊勢丹に行くたびに悩んでしまうお菓子があります。ベルリンのケーキ屋さん「RABIEN(ラビーン)」のバウムクーヘン。アイボリー色の六角形の箱が私を誘うのです。おいで、おいでと流し目で(錯覚です)。でもね。お値段がビックリなのです。この不景気にこんな高いバウムクーヘンを売るとは許せん!ユー◎イムさんの立場はどうなる(三本買える!!)・・・とつぶやきながらショーケースの前を行ったり来たり。遠巻きに眺めてため息。はぁぁ、せつない。
そんなわけで、かれこれ二年ほど思い詰めていたラビーンですが、先日ようやく決心。清水の舞台から飛び降りる覚悟で手に入れてきました(大げさな)。
憧れの君は、思ったより甘くなく、あまりバターっぽくもなく、しっかりした噛み応え。日本の風味豊かでやわらかなバウムクーヘンと比べると、実に素朴な味わい。ところどころポツポツとあいている穴は、生地を塗り重ねていくとき空気がはいった穴なんだろうなぁ。と思うとなんだかとても愛しい気持ちになります。知るほどに思いが深まるバウムクーヘン。いつの日かバウムクーヘンをたどる旅がしたいと思うのでありました。