cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

BRIOCHE POLONAISE(ブリオッシュ・ポロネーズ)

  

クリスマスがやってきます。あたふたぱたぱた・・・・。今年は知り合いの方にお届けするケーキを4つ焼きました。順繰りに作っていったのでそれほど大変ではなかったのですが、冷蔵庫がすごいことに・・・(苦笑)。無事お渡しもすんだので、これから自分の分にとりかかります。第一弾は、「ブリオッシュ・ポロネーズ」。真っ白な雪山をイメージしたポーランド風のケーキです。

 その名の通り、基本生地は「ブリオッシュ」。日本では「パン」として食べる機会が多いですが、フランスではケーキの生地として使われることが多く、パンであってケーキでもあるという認識。
「パンがなければケーキをお食べ」というマリー・アントワネットの有名な台詞の原文は、”Qu'ils mangent de la brioche”。ブリオッシュをどう受け止めるかで、意味合いが違ってくるといいます。深い。深すぎてよくわからなくなってきた・・(をい)。
 ブリオッシュをフランスに広めたとされるのは、ルイ15世の王妃に迎えられたポーランド皇女マリー・レクザンスカ。彼女がポーランドから連れてきた宮廷菓子職人たちが、ブリオッシュ生地をもとに、アリババ、ピュイダムール、ポロネーズなどを作り出し、その後のフランス菓子に大いなる影響を与えたと聞きます。
 卵とバターを使ったリッチな生地は、別名「王のパン」ともよばれ、その昔は王冠型だったそうです。パリの学校でも頭の部分に切り込みを入れて、こんなふうに星形の王冠に↓(キングスライムぽい)。

  

焼き上がったブリオッシュは、うすくスライスしたあと、キルッシュ風味のシロップをしみこませ、クレーム・パティシエール(カスタードクリーム)をはさんで三段に重ねます。上にはたっぷりのムラング・イタリエンヌ(ホットメレンゲ)。表面をちょっとだけ波立たせるのがポイント。粉砂糖、アーモンドをまぶし、オーブンでうすい焼き色をつければできあがりです。↓は去年作ったときの写真。
  


↓パリのお菓子屋さんのウィンドウでも、かわいいポロネーズを見つけることができます(右側の白いケーキ)。まわりは、サントノーレ、タルト・シトロン、タルト・オ・ポム、サヴァランなどフランスの定番のケーキたち。

  


 えーっと予定では(希望では)、明日明後日でパネットーネとビュッシュに着手したいのですが・・・。あれこれ押していまして、イヴまでに間に合うか怪しくなってきました。25日過ぎてクリスマスケーキをアップしていたら、”やっちまったなぁ〜”と笑ってくださいまし。
 それでは皆様、どうぞ楽しいクリスマスを♪