cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

福岡・おやつの時間


 もう10年くらい前ですけれども、福岡に住んでいたことがあります。三越ができ、岩田屋の移転がきまり、博多座が生まれと、中心地・天神が大きく変わろうとしていた時期です。
 今回、市内を車でざっと走りましたが、以前は行きにくいと思っていた場所に、地下鉄がとおり、高速がのび、福岡はこの10年でますます発展しているんだなぁと感じました。なんだか自分の故郷のようにうれしく、そして著しい変化に一抹の寂しさを覚えたりとちょっと複雑な気持ちです。
 ま、そんなわけで、おいしいおやつを食べながら、福岡をぐるりとめぐってきました。思い出のおやつとそして新しくできたお店のものを少しずつ。前にも書いたところがでているかもしれませんが、ま、そこはひとつ大目みていただいて。最後までおつきあいいただけましたら幸いです。
 トップ写真は、ジャックのフランボワーズ・ミルフィーユとバナーヌ。バナーヌの中には青リンゴのムースがひそんでいました。

 

 

 平尾にある「セ・トレ・ボン」さん。フランスで修行された女性シェフが始められたお店。開店して5年。その間に3つも支店をつくられたというからすごいです。ハード系のパンとリンゴのデニッシュなどはお店でいただき、クロワッサンとパン・オ・ショコラは持ち帰りにして大濠公園へ。ここはよくジョギングにきたなつかしの場所。実は福岡の10キロマラソンにでたことがあるんですのよ。若かったんですね。
今は無理。絶対無理。



 こちらも忘れがたいおやつ。前原市・即興詩人さんの「天然酵母スコーン」。初めて食べたときは、世の中にこんなスコーンがあるのかと衝撃を受けました。ダブルクリームなどいらないほど深い味わい。弾力のあるもちもちとした食感。写真はレーズンスコーン。

 珈琲は、今泉の「美美(びみ)」さんにて。ビルの谷間の小さなお店。飴色に光る扉をあけると、トレードマークの白く丸い帽子をかぶったご主人が迎えてくださいます。メニューには「美み美ごと」の文字。すっきりと澄み渡った美美なる一杯。




 おみやげは、前回と同じく「岩永梅寿軒」の幻のカステラ(勝手に命名)。お店は長崎にあるのですが、福岡三越でも買うことができます。お皿は、有田・源右衛門のイズニクをあわせてみました。東洋と西洋が混じり合った美しい文様は、カステラの通ってきた道と重なるようで・・。


 さて、旅はもうちょっと続きます。ふたたび海峡を渡り、青い青い島へ。