cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

CREME D'ANJOU(クレーム・ダンジュ)

     
  夜中の2時くらいだったでしょうか。窓にバンバンっと何かが当たる音。ビクっ。なに?え?なに?しかしこういうときカーテンを開ける勇気ってでないもんですね。家中の電気をつけてただオロオロ。そうこうしているうちに再びバンバンと激しい音。きょー。なにかいる−。見なきゃ、確かめなきゃと思うんですが、どうしてもカーテンを開ける勇気がでません。だってねぇ。ほらお盆だし・・開けてなにか見えちゃったりしたら・・・NO−−−−−−!いやお化けも怖いけど生身の人間(泥棒)が立ってたりしたら。。。NO−−−−−−! 幸いというかなんというか、妄想をふくらませている間に音は止み・・
 そして朝、ベランダを見てみたんですけどね。異常なし。うーむ。ひょっとしたらセミが体当たりしていたのかもしれない。そうだそうだきっとそうだ。死骸はないけどきっとそうだ。最近ちょっと暑すぎてセミもおかしくなっちゃったんだ。と思うことにしました。したので。したらば。したっけな。て私の頭も変な具合になっていますが・・・。今夜また何か聞こえたり・・・はしない。しない。ぶる


  

 ささ、気を取り直して、お菓子の話を。写真は「クレーム・ダンジュ」。
 フロマージュブランと生クリームとイタリアンメレンゲをまぜてふんわりと仕上げたデザートです。今日はフロマージュブランを自家製「生チーズ」で代用しました。
 実は、ワタクシ、クレーム・ダンジュは「天使のクリーム」(CREME D' ANGE)という意味だとずーっとずーっと思っていたのですが、アンジュはANGEではなくフランス北西部のANJOU地方のことなんだそうです。どうも私が発音するとアンジュもアンジューもマンジュウ−(饅頭)も全部一緒になっちゃうんですけど、微妙に違うようで(ものすごく違う)、去年フランス人にいやというほど直されました。ひぃ。
 クレーム・ダンジュは、ケーキ屋さんのお菓子というよりは家庭のお菓子。お菓子本などを見るとガーゼにくるんでココットくるんでという形になっていますが、実際ビストロでは、そんなに凝った作りではなく、フロマージュブランと生クリームを合わせただけ。スプーンでざっくりすくってサービスしていました(たまたま行ったお店がそうだったのかもですが)。そして甘みもついていたりいなかったりで、自分でお砂糖をかけられるように砂糖の壺がついてきます(向こうの人は雪のようにふりかける!)。
 割と自由な形で出てくるクレームダンジュですが、フランボワーズを組み合わせるのが決まり。ふわふわと口の中でとろけるクリームと甘酸っぱいフランボワーズ。クレーム・ダンジュは、やっぱり天使のクリームに違いないと思うのであります。