デニッシュペストリー
アンデルセンといえば童話。じゃなくて、今日はデニッシュペストリーの話を。先日アンデルセン広島本店でデンマークパンの実習講座をうけました。写真はブルーベリーペストリー。サクサク。うまうま。
アンデルセンはデニッシュペストリーから始まったお店で、最近はコペンハーゲンにも支店をだされたとのこと。ここのレシピを教わる機会はなかなかないと思うので、今回はラッキーだったと思います。
ただほかのデンマークパンについてはあまり知らないんですよね。どんなパンがあるんだろうと思っていたら、シェフからこんなお話が。
「デンマークのパンははっきりいっておいしくないです。塩をいれないから味がない。まずいです。ほんとに」。冷たい風がぴゅるるーと。
「でも今日のは大丈夫です。レシピを改良しました。こないだ本場のレシピを試食したけど、やっぱりまずかったんで」。後ろでアシスタントさんが青くなってました。
と、まぁそんな話もしつつ、進行は光の速さで。生地を33cm×23cmにのばして、内側を30cm×20cmに切り取り、さらに10cm×10cm四方のものを6枚。さささとやっちゃって。さささとだよー。はい。はい。はい。はい(汗)。
デニッシュ生地は、バターが多いので冷やす→のばす→冷やすの繰り返し。4時間以上かかりました。この手間と時間を考えると、パン屋さんのデニッシュは決して高くないと思いました。
ダイヤ型の成形の仕方などなど、近いうちにおさらいを。
「グーレ・オルツ」
さて、デニッシュを作るかたわらでもう一品「グーレ・オルツ」というニンジンパンを焼きました。「エルヴ・ド・プロバヴァンス(ローズマリーやバジルなどのスパイスミックス)をきかせ、バターの代わりにオリーヴオイルを使用。軽い仕立てのパンです。
味はとってもよいんですけどねぇ。形が微妙?? 上のうんにょろぴんクネクネした飾りはなんなんだろう。うむー。しかも大根っぽい?
頭の中は)「????」がいっぱいでしたが、なぜか皆さんにほめていただきました。特にクネクネ部分がいいと・・。そこですか。とほほ。いやでもバランスがよくないと発酵のとき落下するみたいです。周辺で事故続出。
試食は、デンマークのバターをのせて。手前は「トレコンブロート(三つの穀物のパン)」。全粒粉、ライ麦、ゴマが入っています。奥がさきほどの「グーレ・オルツ(ニンジンパン)」。デンマークパンは塩気がうすいのかもしれませんんが、その分バターやチーズとよくあう気がします。遠い遠いデンマークがちょっと身近に感じた一日でありました。