cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

神楽坂「AMITIE」 

 

 「ピンクの稲妻」のショック覚めやらぬまま、今日もケーキを求めてフラフラと。
 「パティスリー・サロン・ド・テアミティエ」。
 二人がけのテーブルが3つと4人がけのテーブルが一つ。神楽坂の脇道を入ったところにある小さなパティスリーです。 
 フランスのクラッシックなケーキをとても丁寧に作っているお店よ、とお菓子関係の友人から聞いていたので楽しみにしていました。
 女性の方が作られているお菓子ということもあって、どのケーキもやさしい表情。一番フランスっぽいものをと、「リンゴのタルト」と「ルリジューズ・ルージュ」をいただきました。
 誤解を恐れずに言うならば、私が作るケーキととてもよく似ています。いや実のところ同じレシピを使っているのではと思ったほどです??
 もしかしたら、習っていた学校が一緒だったのかもしれないと思ったり思わなかったり。。。(身のほどしらずの勝手な思い込みですので軽く聞き流してください。はい。)。
 リンゴのタルトとルリジューズはフランスの定番中の定番のお菓子。こういうスタンダードなお菓子が食べられるお店は、実は最近少ないように思います。
 華やかさを競うように、次々と新作が生まれるスイーツの世界。より刺激を、より美しくとケーキはどこまで進化していってしまうのか。微妙な違和感とともに、そのスピードの速さについていけないと空恐ろしくなることがあります。 
 毎日食べたくなるようなお菓子。誰もが知っていて、ふとしたときになつかしく思い出し、たまらなく食べたくなる。そんなお菓子に最近であっていなかったように思うのです。古くから伝えられたお菓子には、ほっとするようなしみじみとしたおいしさがあります。いいケーキってなんだろう。アミティエさんのケーキを食べてふとそんなことを思いました。
 
  
 
 「ルリジューズ・ルージュ」。修道女という名前の二段重ねのシュークリームです。真ん中の白いクリームはシスターの襟の部分をあらわしています。
 キャラメルやチョコレートが一般的ですが、アミティエさんのはフランボワーズ味。上は生クリーム、下はクレームパティシエールと二種類のクリームを使い分けていました。
 見ているだけでうきうきするような春らしい色合いと香り。ただ欲を言うならクリームがもうちょっと軽いほうが好みかなぁ・・・。と言いながら、チョコレート味も食べてみたいとショーウィンドウを前にしばし悩んだのでありました。ルリジューズってほんと可愛い♪



「AMITIE」→http://www.patisserie-amitie.com/