cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

TARTE AUX POMMES(タルト・オ・ポム)

 リッツで習ったお菓子の中で、一番多く登場した素材は「りんご」。フランス人はほんとにリンゴが好きなんだなぁと思いました。
  製菓用に使われるのは、緑色の「GOLDEN」という品種。しゃくしゃくとした歯ざわりで、甘みも酸味もほどよいりんごです。
 学校ではリンゴをむくたびに、金ぴかに輝く「GOLDENシール」をコック帽に貼り付けて、「GOLDEN GIRL」「GOLDEN BOY」と呼びあうのがお約束でした(普段あまりふざけないシェフもやる)。

  
 とそんな話はさておき、今日のおやつは、「タルト・オ・ポム」。
  
 割と適当に作っているように見えて、リンゴをたてながらずらしていくとか、真ん中の部分に小さな円を作るなど、約束事がいくつかありました。最初18cmのタルトの中に4つもリンゴがはいるのかなぁと思いましたが入りましたね。今まで大雑把すぎたと反省。
 台は、甘みがすくなくサックリとしたパート・ブリゼ(生地)。その上に、キャラメリゼしたリンゴを敷き、さらにスライスした生のリンゴを重ねていきます。
 溶かしバターをはけ塗りして、シナモンシュガーをふったらオーブンへ。バターが外に流れてジュッと音がなる様子を見ていると、知らずに口があいてしまうという・・・。

 
 部屋中に漂うキャラメルとバターとリンゴの香り。
 熱々の焼きたてをカットすると形がくずれてしまうんですが・・・。こういうタルトはバフっと食べるのがきっと正しい。ナイフナイフ。お皿いる?いるか。いちおう。
 
 お先にいただきまふ。はふ。