cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

ガレット・デ・ロワ

    

 1月6日は、エピファニー(公現祭)の日。お祝いのお菓子、「ガレット・デ・ロワ」を焼きました。
 中に入ったフェーブをあてたら、その日一日王様になれるというこのお菓子。地方によって呼び方が違うようで、パリでは「ピティビエ」という名前で習いました。でも呼び方が違っても作り方は一緒。たっぷりのアーモンドクリームをいれて焼き上げたパイです。
 ただ、ガレット・デ・ロアの模様が自由であるのに対し、ピティビエは真ん中から外側へ放射線状にラインを描くなどいくつかの約束事があります。

 「ピティビエ」は、パリから電車で一時間ほど、ロワレ県にある町の名前。ここで年に1度、ピティビエ大会が行われるそうです。私が習っていたシェフは、この大会で二回二位になったことがあるそうで(「二回優勝できなかったのと同じだから言ってくれるな〜」とアシスタントに怒っていましたが(笑))、ラインのひきかたを丁寧に教えてくれました。

 しかし、習ってから日がたってしまったので、コツを忘れてしまい、写真と首っ引きで作りました。やっぱりすぐ復習しないとだめですね〜。そうそう、次の日に食べるときは、軽くオーブンで焼き直すようにとのこと。アーモンドクリームの部分がホクホクになったところが美味しいんです♪

中にいれるフェーブは、アルザスのリクーヴィルという町で買ったもの。ハンジという絵本がモデルとなっています。今年もいい年になりますように。タルトに込められた小さな願い。