Bonjour、Boillabaisse!(ブイブイ・ブイヤベース)
マルセイユに来たら、これを食べなきゃはじまりません。
ブイブイ♪ブイヤベース♪
「4種類以上の魚をサフラン、にんにく、トマト、赤ピーマンで煮込んだプロヴァンスのスープ。
あ、お腹が・・・。
マルセイユ名物のブイヤベース。どこで食べてもいいのかというとそうではないのだとか。
なんでも「ブイヤベース憲章」というものがあるそうで、出汁のとり方、作り方など様々な規定をクリアしたお店だけが「本物のブイヤベース」と名乗ることができるそうです。なるほろー。
たまたまリッツのスタッフにマルセイ出身の人がいて、何軒かリストアップしてくれました。その中のひとつがここ。 「MICHEL DES CATALONS(ミッシェル・デ・カタロン)」 。かつてはピカソやブリジット・バルドーも通ったという由緒あるお店。
支配人は2代目ムッシュー・ミッシェル。ハンチング帽にシマシマシャツ(↑裾だけ写っています)。期待を裏切らないマルセイユルックに「うぷぷ」と笑いをこらえる私たち。いやぁ、なんでマルセイユの男の人はみんなハンチングが似合うんだろう。
「マダーム、ようこそ〜。」(声が大きい)。
「今日ブイヤベースに使う魚は5種類でーす。オージュルデュイ、ハニャヒラホレハレ・・・。わかりました??」。
「わかりませーん」。
「とにかく全部おいしいです」(まとめ)
ブイヤベース憲章によれば、その日に取れたマルセイユの魚を使うことが基本。ホウボウ、カサゴ、マトウダイ、タラなどを使うのが一般的なようです。
量はかなり多め。かよわい女性の胃(?)では一人一皿は無理と聞き、「3人分を4人でシェアしたい」とお願い。
まず魚とポテトが登場。すでにブイヤベースの下味がついているのでこのままでも十分おいすぃ〜。
続いてオレンジ色に輝くスープ・ド・ポワソン♪ さっぱりとしているのに深いコク。体に染み渡るおいしさです。
「さっと煮る」という意味のブイヤベース。
エビやカニ、貝類が入っているイメージがあったのですが、魚だけを煮込むのが本式のようです。でも実際には甲殻類が入っているお店もあるそうで、その場合は「ブイヤベース風」とよぶのだとか。うーん。なかなかに厳しい。
アクセントに加えるアイオリ(黄色のソース)とルイユ(オレンジ色のソース)。アイオリはニンニク風味のいわゆるマヨネーズ。ルイユはブイヤベースをさらに煮詰め唐辛子をきかせたもの。時々ミッシェルさんが私たちの食べ方をチェックにきます。一つのスープでいろんな食べ方をできるように指導。
ラスクのようにカリっとやいたパンにソースをぬりぬり。そのまま食べてもスープに浮かべてもOK。スープは飲み放題???半分くらいになると、ギャルソンが継ぎ足しにきます。でも三杯でギブアップ。あぁ、タッパにつめてもって帰りたい(もしもし)
最後は、ミッシェルさんと記念撮影。日焼けした顔。たくましい二の腕(&おなか)。緊張して固くなっていた私たちも最後にはすっかりうち解けた気持ちに。。思い出にピリっとスパイスをきかせてくれたマルセイユの加山雄三。ブイブイ。Vサインで。