cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

ジェラール・ミュロ「バルケット・オ・マロン」

 フランス人は意外と冗談好きで、授業中もシェフは頻繁にジョーク(オヤジギャグ)をとばします。
 だから、「パリに来たらみんな1週間に1キロ太ります。1ヶ月で4キロ。2ヶ月で8キロ。覚悟してください。」とシェフが言ったときも、「まさか〜」「冗談キツイ〜」取り合わなかった私たち。
 ところが、何週目かのある日、あれは本気だったんだと気づきます。ズボンのボタンが、き、キツイ。一度脱いでサイズを確認。もう一度息を吸って止める。「はー」(気合)。 そして ユニフォーム交換室へダッシュ。
 係のおばさんは心得たもの。「いいのよ〜。ジャストフィットしたものを着ることは大事。で、大きくなったのは横だけ?縦は大きくならないの?」。
き、キツイ。いろんな意味で(泣)
(※リッツホテルの制服は、どんな体型にも合うよう1種類につき100パターンを用意しているとのこと。おばさんは腰回り&丈を一目であてられるプロ。 でも途中太ってきたら自己申告;;)


 トップ写真は、「ジェラール・ミュロ」の「バルケット・オ・マロン」。小舟型(バルケット)のアーモンドタルトの上に栗のつぶつぶの入ったマロンクリーム。ココアとチョコレート、ラムの香りのする大人のマロンケーキです。
 栗のお菓子というとモンブランが浮かんでしまうのですが、このバルケット・オ・マロンもパリでは定番のケーキ。小舟形(バルケット)、船型(ナヴェット)など船の名前のお菓子は意外と多いようで・・・この後また出会うことになります。

  
 もう一つは、「MABILLON」。お店の住所と同じ名前なので、ここのスペシャリテかなぁと思って頼んでみました。キャラメルムースと赤スグリアプリコットを合わせて軽やかに仕上げたケーキ。

 パリのお菓子屋さんは、形が違うケーキものを買ったら箱も別々。ぴったりのサイズに一つずついれてくれます。すべてのお菓子屋さんがそうではないかもしれませんが、こうすると揺れても安心だし、ケーキの香りも移らない。ピンクの箱をあけると、甘い香りがふわりと漂いました。
  
     
      
 ジェラール・ミュロは、ケーキのほかにパンや惣菜も扱っている大きなお店。日曜日には長い行列ができます。家族が集まるこの日はホール買いする方が多いようです。
あぁイチジクのタルト丸ごと食べたい〜。(今なら食べられる気がする。。)
   


 ウェストのことが気になりつつも、ケーキ食いは続くのでした。