cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

三津浜・鯛めしや「鯛や」

    
 イタリア語友達のYさんとHさんが松山にやってきました。道後に泊まってゆっくり温泉を楽しもうという計画です。まずは腹ごしらえ♪ 松山に来たらこれを食べなきゃはじまりません。
 松山空港から車で10分ほどの三津浜港にある鯛めし屋「「鯛や」」さん。古民家を改築した趣のあるたたずまい。ネコが鯛を抱きかかえたユーモラスな暖簾が目印です。駐車場ではちょっとしたハプニングに見舞われるのですが、長いのでその話は飛ばし・・・

 


 東予の鯛めしは、宇和島の鯛めし(南予)とは違い、鯛をのせたお米をだし汁でふっくらと炊き上げた「炊き込みご飯」。鯛のお吸い物とお刺身もついてきます。
 お店のメニューは「鯛めし」のみ。金・土・日と週に三日の営業で、一日30食限定だそうです(予約要)。お店のご主人やまわりのお客さんたちが気さくに話しかけてくださり、「松山の人は感じがいいねぇ」とHさんがしきりに感心していました。そうだねぇ。ほんとうに。伊予弁のもつやわらかな響きが、またやさしく聞こえるのかも。
     
 「コンビニに行くんやったら、渡し船で向こう岸に渡ったらええよ〜。すぐやけん」とご主人に教えてもらった渡し舟。
 住民の足代わりの渡し舟は片道2分(市営のため無料)。ここは「松山市道2号線高浜道路」の一部で、川とはいえ立派な「道路」なんだそうです。時刻表はなし。人がくるのがわかると、向こう岸からポポポとエンジン音を響かせて迎えにきてくれます。
 水の音、川の風。たった二分ですがちょっとした旅気分を味わえました。しかしコンビニはそこからはえらい遠くて・・・(呆然)
 そういえば、神奈川某所・わが実家近くのご年配の方々も「徒歩15分」は「すぐそこ」と言ってたなぁ。そうだそうだと思い出して苦笑い。三津浜は、祖父や祖母の家にきたような不思議ななつかしさを覚える町でした。

      
 
 余談ですが、松山市三津は映画「がんばっていきまっしょい」のロケ地の一つ。この渡し舟も劇中二度登場するそうです。  




<おまけ>暖簾の右上に飛んでいるのは、ハチか?鳥か?それとも??


       
       スーパーマンじゃないことは確か。