白トリュフ登場!
11月14日(火)
学校につくと、ルイーザが嬉しそうにタッパを取り出して、こっちへいらっしゃいと手招きします。「ん?何かな?」。
フタをあけると、教室いっぱいに芳しい香りが広がります。キッチンペーパーをそっとめくると、ゴロゴロとした物体が??こ、これはもしかして!!!
「TARTUFO (トリュフ)!!」。
「そうよ、TARUTUFO BIANCOよ! BI・A・N・CO! (←「白」を強調)。どう?嬉しい?」。
そりゃもう、「SONO FELICITA (幸せっ)」!!
アルバ(北イタリア・ピエモンテ州)の宝石と称えられる白トリュフですが、ぱっと見た感じは土のついた小石のよう。
表面のよごれを、小さなブラシを使ってやさしくはらい、ナイフでうすくスライスして使います。
ルイーザの話では、100gで約300ユーロ(4万5千円)ほど。黒トリュフが10月から3月までと収穫時期が長いのに対し、白トリュフは11月〜12月までと短く、その分うんと高額になってしまうのだとか。
この日の料理は、温かいフォンティーナチーズクリームの上に目玉焼き(うずらの卵)&フンギをのせたものと、いり卵のクロスティーニ。最後に白トリュフをハラハラと散らし、「トリュフオイル」を回しかけます。
フォンティーナチーズは、北イタリアの「Valle d'Aosta州」の特産品。AOSTAは、去年マッターホルンやモンテ・ビアンコを観にいった思い出の地。トンネルを越えればそこはフランス&スイス。チーズをフォンデユ(温めてクリーム状にのばす)する方法は、イタリア料理というより、アルプスの家庭料理といったところでしょうか。
芳醇なトリュフをひきたてる、卵のやさしい味わいとくせのないフォンティーナチーズの組み合わせ。いつもの安いキャンティの白ワインが、なんだかとってもエレガントに感じられて、この日はちょっと飲みすぎました。
それにしても、冷蔵庫にしまわれた残りのトリュフが気になる。「まだだいぶんあまっていたよねぇ」。隣のcさんと目配せしてニヤリ。
「トリュフ泥棒、強制送還」。そんな見出しを見つけたら、それは私たち?? イヒヒ。
↓こんなものもありました。卵を焼くときに使った「トリュフバター」(写真左)。 風味を際立たせる「トリュフオイル」(写真右)。