cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

タコパレード♪

 せっかく岡山に来たのだから、おいしい海の幸を食べなければ〜。とやって来たのは、倉敷市の南、瀬戸内海に面した「下津井港」。
 瀬戸大橋が目の前に迫るこの港は、明石に並ぶタコの名産地。潮の流れが速いことから、短いけれど太さのあるいい足をしたタコが獲れるのだそうです。なーんて、これは先月号のdancyu・「タコ特集」の受け売り。へへへ。
 タコって大好きだけれど、今まで「これぞタコ」というものを食べたことのない私。 本によれば「タコの旬は夏」。まさに今が食べ時。そんなわけで、岡山一日目の夜は、タコ料理専門店「保之家」さんで、「タコ尽くしコース」をいただくことにしました♪ 
     
 ここのお店のご主人が、とにかくタコが好きで好きでたまらないという方。「さばくところを見にいらっしゃい」と厨房によんでくださり、タコ談義に花が咲きます。
 上の写真は、シメたばかりのタコ。ひそかに「タコの血は青い」かどうかを確認したかったんですけど、すでに血はぬかれていました。(^u^;)
 かわりに「吸盤さわっていいよ〜」とおっしゃるので、おそるおそる・・・。ぎゃおーん。はなれない〜(泣)。
 シメたばかりのタコはまだ生きているので、まな板にのせると、吸盤がぎゅーっとまな板に吸い付きます。「くっつく性質を利用して、皮をとるわけ」と、ご主人がサーっと皮をはいでいきます。おぉ、鮮やか!でも、その間も指にくっついたタコははなれない〜(泣泣)。
 お料理は、タコ酢、タコの卵のしんじょ、タコの天ぷら、タコの刺身、タコのそぼろご飯などなど、頭から足の先まで様々な料理法でタコが楽しめます。
 驚いたのは、その濃厚な旨み。「タコ=淡白」なイメージはどこへ?これまで食べてきたタコのイメージをくつがえす歯ごたえと旨みに陶然となります。
     
 コリコリの頭の部分を短冊にきって、酢の物にしたのもよかったけれど、やはり一番は「刺身」。吸盤の部分を取り除いた真っ白な身は、ねっとりとしたえもいわれぬ味わいです。
 切りとった吸盤は、細かく刻んでそぼろご飯になります。これがピリッと辛味がきいていておいしい☆
 地球がほろびることになったら、最後の食事はこのタコが食べたい。そんな風に思える究極のタコ尽くしでした。
 でも、自分で生きたタコをさばくのは一生無理だな〜。指に残るタコの吸盤の感触もまた強烈でありました。
 おじさん、また来るね〜。



「保之家」(タコ料理): 岡山県倉敷市下津井1-9-33 / 086-479-9127 / 水休