香川「たこ判 小前」

　世の中にはいろんなお店があると思いますが、先月香川で出会ったのも摩訶不思議なお店でした。
　名前は「小前」。見たところ美容院です。
　　　　
　中は、２つにわかれていて、奥のほうが、いちおうというか、ちゃんとというか、間違いなく美容院。でもガラガラ・・。
　　　　　
　しかし、表側はやけに混んでいるわけでして。
　　　　
　お店の中は熱気むんむん。お母さんがつかんでいるのは、ハサミではなく包丁。え？包丁？
　　　　
　実はこのお店、あるときは美容院、そしてまたあるときは、「たこ判焼屋さん」 なんです。
　　　　　

　25年前、お店のお母さん（今はおばあちゃん）が、「もっと大きいたこ焼きが食べたい」と子供たちにせがまれて「大判焼の型」で焼いたのが始まり。
　直径8ｃｍ厚さ５ｃｍもあるたこ判は、1個80円。卵入りの「卵たこ判」は100円。どちらもキャベツがモリモリ入ってボリューム満点。もうけなんか度外視。「お腹いっぱい食べてほしい」というお母さんの気持ちがつまっています。
　
　　　　　　

　週末には、2時間待ちの行列ができるほどの人気。数年前に、「たけしの〜と言う番組（←失念？？）」という番組で紹介されて以来、全国各地から、お母さんのたこ判を求めてやってくる人たちがあとを絶たないそうです。　　
　壁には、感謝のメッセージが書かれたうちわの数々。どこにでもありそうで、どこにもない「たこ判」。おいしさの秘訣はタコだけじゃあないようです。

　　　　　　　

　「粉もんファン」必見の地。うどん詣を計画中の友達に教えねば〜☆
　銭湯みたいなコテコテの看板も、ダサいいい味だしていました。
　

※「小前」：香川県三豊市仁尾町大字仁尾辛33-9 ／ 0875-82-3189（電話予約がおすすめ）