cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

一人になれる場所・銀座「カフェ・アルノー」

 いつもというわけではなく、歯医者さんの帰りや、銀座でポッカリ時間があいてしまった時に立ち寄るカフェがあります。 
 それは銀座一丁目ホテル西洋銀座の近くにある「アンティークモール」というビルの地下。古いブリキのおもちゃや、アメリカの雑貨、100年前のロイヤルコペンハーゲンなどの骨董品が飾られているフロアの一角にあります。
 カウンターとテーブルが二卓、その奥には雑誌を読みながらボーっとすごせる席が2つほどあるだけの小さな小さなカフェです。
 その椅子もテーブルも、お店のトレードマークである真鍮のネコも、全てが時代を経た味わいがあります。アンティークとは無縁の私ですが、ここにくると何十年も前から知っているような不思議な安心感を覚えます。
 今日は初めて「コーヒーゼリー」(500円)を頼みました。アイスクリームがスプーン二つ分乗り、トッピングにはラム酒漬けのレーズンがたっぷり。単調になりがちなコーヒーゼリーがラム酒の香りで大人のデザートへと変身しています。 それにしてもグラスの美しいこと。傷つけないように、そっとスプーンを入れました。
 銀座で行き場を失ってしまった時、喧騒の中でちょっと孤独を感じた時、思い出したら立ち寄ってみてください。奥の席は姿をすっぽりと隠してくれる特等席。アンティークに囲まれて、ゆるりと過ごす一人の時間も悪くないと思います。
 ところで、このお店。ずっとコーヒー専門店だと思っていましたが、最近「ベルギービールの店」でもあることが判明。そしてビールのつまみも、なぜか「ラムレーズン」でした。ラムレーズンファンの方にもおすすめ?
          
本日の隠れ家:「カフェ・アルノー」/中央区銀座1-13-1アンティークモール銀座地下1階