cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

BAR「SUGIYAMADAI−WORKS」

 その店は、鎌倉駅から徒歩7分。駅からも海からもちょっと離れていて、東京の人だったら「遠いね」と言い、土地の人だったら「すぐ近く」とよぶ微妙な場所にありました。近所には鎌倉の女の子なら誰もが知っている手芸店SWANYがあるとはいえ、何か用でもない限り滅多に足を向けないところです。
 日差しがさんさんとふりそそぐお店のバーカウンターには、チョコとハチミツのコルネット(クロワッサン型の甘いパン)が入ったケースや、ラベルがきちんと前を向いたビールとワインが仲良くならんでいます。
 お客さんたちの注文を手際よくさばいているのは30代前半とおぼしきご主人。(これがまた笑顔がさわやかな方でして・・・)。無駄のない流れるような動きで、次々にカフェがいれられていきます。カウンターによりかかっておしゃべりする人、エスプレッソのかぐわしい香り。イタリアをイメージさせる飾りつけなど何もないのに、記憶の底にあった「おじいちゃんバール」がフラッシュバックしてきました。
 頼んだのは「カプチーノとチョコレート入りのコルネット1つ」。厚手のカップに入ったカプチーノのなめらかな泡を一口なめ、いつもは入れない砂糖を一袋。そして、甘いコルネットをひたしてバクリ。う、うまい。そしてなつかしい(涙)。
 ちなみに、エスプレッソは200円、カプチーノは300円ですが、朝7時から9時までは、エスプレッソ100円、カプチーノ150円になるそうです。通勤前に、そして休日の昼下がりに、極上の一杯を求めて立ち寄りたい「BAR」。思いがけない発見にすっかり舞い上がり、なんと写真を撮ることも忘れていました。
  翌日、もう一度お店に行ってみると入り口にこんな張り紙が。「13時から15時までは休憩します」。むむ〜、やられた〜。そんなところもイタリア式だったとは・・・。 おいしいカプチーノの写真は次の機会に。


「SUGIYAMADAI-WORKS」 住所:鎌倉市大町1-2-19/ 若宮大路を海に向かい下馬の交差点を左折。踏み切りを渡り手芸店Swanyを越えてすぐの左手。