cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

「最後の晩餐・DAL PESCATORE」(Mantova)

 旅行の時の食事、これは一番の楽しみであり、そして最も悩ましい問題です。そのとき食べた料理が、訪れた町の印象まで変えてしまうなんて言ったら大げさでしょうか。
 今回のイタリア旅行では、いろいろなスタイルの食事を経験しました。
 留学していた一ヶ月間は、市場のそばのトラットリアばかり。一皿4〜6ユーロ(500円〜700円)くらいのパスタやサラダが中心でした。おやつに食べていたフォッカッチャやボンボローネ(ドーナッツ)、ジェラートも忘れられません。
 夜はあまりおいしくない、いやはっきり言ってしまおう、とってもまずいホームステイ先のマンマの料理でした。今思い出してもその内容はあまりにヒドイので(食事を作ってくれない日もありましたからね)、割愛させていただきます(笑)。まぁ、イタリアのマンマは全員が料理上手ではないということを身をもって知ったのは、ある意味勉強だったのかなと思ったり思わなかったり。。。
 その後一人旅が始まってからは、パスティッチェリアとBAR巡りが続き、夜のアペリティーボに味わうべッリーニと小さなおつまみが楽しみとなりました。
 二人旅になってからは、リストランテへ。今まで前菜とパスタだけ、あるいはパスタだけということも多かったのに、メインやデザート、白・赤・ドルチェワインが加わりました。
 どれが一番というわけではなく、それぞれに思い出深いイタリアでの食事。一人には一人の、そして二人には二人の楽しさがありました。
 最後の日は何を食べようか?悩んだあげく選んだのは、イタリアで女性シェフとして初めて三ツ星をとったナディア・サンティーニさんのリストランテです。マントヴァからクレモナ方面へ25キロ。のどかな田園風景が広がる川沿いの村にありました。お店全体を覆っている緑のツタの中に小さな表札を発見。「Dal Pescatore」(ダル・ペスカトーレ)。
続く・・・