cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

アオスタ、夢の跡

 アオスタのある「Valle d'Aosta」(アオスタ渓谷の州)は、人口11万6千人。イタリアで一番小さな州です。別名「アオスタのローマ」ともよばれ、ローマ時代からの遺跡が数多く残っています。
私たちが泊まっているクールマイヨールからは車で30分ほど。チェルビニアも近く、アルプスの山を巡る旅人たちの拠点となっているようです。
 写真は、紀元前25年に初代ローマ皇帝が造った「アウグストゥス帝の凱旋門」。ほぼ完璧な形で残っています。   
 この凱旋門から町の中心にある「プレトリア門」までがメインストリート。、民芸品や、キッチングッズ、登山グッズを扱うお店があり、名物のグロッラ(コーヒー用の容器)も売られていました。
 門の日影では、地元の人たちが立ち止まっておしゃべりしたり、ジェラートを食べたりと賑やか。古代遺跡は、2000年の時を経てもここで暮らす人たちの生活にとけ込んでいます。
 昔の建物をそのまま使い続ける(それも2000年以上!)。イタリア人にとっては当たり前の感覚なのかもしれませんが、日本人の私にとっては驚くべきことです。 
  
 写真はローマの円形劇場跡。まわりは歩けるように整備されていましたが、人影もなく静か。夢の跡の向こうには、白いアルプス山脈が見えました。