cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

イゾラ・ベッラは中世のテーマパーク?

 朝、ソッリソ村から車で一時間のストレーザという町へ向かいました。ストレーザはミラノの北、マッジョーレ湖畔にあるリゾート地。北の一部がスイス領になっていて、湖沿いの道を走っていくと、山小屋風のホテルやリストランテが目立ってきます。
 今夜はストレーザに泊まる予定。ホテルの名前は「italie et swisse」。アルプスはすぐそこ。町にはイタリア語、ドイツ語、フランス語があふれていました。
 写真は、マッジョーレ湖に浮かぶ「イゾラ・ベッラ」。マッジョーレ湖には、中世の有力貴族「ボッロメオ家」が所有していた3つの島があります。中でも「イゾラ・ベッラ」は、豪華な宮殿とバロック様式の庭園を持つ、まさに美しい島(=イゾラ・ベッラ)。
 湖畔の町ストレーザからは、一時間に2本の定期船があり、所要時間は20分ほど。島のまわりでは泳ぐこともできるようで、水着の人もたくさん見かけました。
 船着き場は混んでいますが、宮殿や庭園に入ると外の喧噪がウソのように静かです。幾何学模様に刈り込まれた広大な敷地には、なんと白いクジャクが優雅にお散歩していました。湖を見下ろす庭園で、私たちもレモンのグラニータを飲みながらしばし休憩。
 ちなみに、ここの宮殿は船艦をイメージした少々変わった造り。窓辺に立つと水がとても近くに感じます。地下の部屋は、全て小石と貝殻の美しいモザイクで覆われています。まるで海の底を歩いているような雰囲気。遊び心に満ちた別荘の持ち主「ボッロメア家の人々」は、きっと恐ろしく金持ちで、そして凝り性だったに違いありません。